ARCHIVE  ENTRY  COMMENT  TRACKBACK  CATEGORY  RECOMMEND  LINK  PROFILE  OTHERS
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
2011.02.27 Sunday

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2008.02.04 Monday

もう一人のブラー

♯208
Happiness in Magazines
ハピネス・イン・マガジンズ / グレアム・コクソン

デビュー後,特に2枚目「MODERN LIFE IS RUBBISH」あたりは,ビートルズ,キンクス,XTCなど,いかにも英国らしいロックを聴かせてくれていたブラー。ブラーが変わり始めたのは破格の成功をおさめた「PARKLIFE」以降,メディアが何かとオアシスと比較し始めた頃からでした。「THE GREAT ESCAPE」という,ある意味「PARKLIFE」と双子のような,皆が期待していた「ブラーらしい」作品をリリースした後,彼らは,ブリット・ポップの狂騒に対して,積極的に距離を置くようになりました。
そして,これまでのブラーとは,大きく異なる作風の「BLUR」をリリース。このアルバムは,これまでの「英国的なるもの」を完全に捨て,米国のオルタナティヴ的要素がふんだんに取り込まれた,極めてロー・ファイで実験的な作品となりました。こうした新しい要素を積極的に持ち込んだのは,ブラーのもう一人の頭脳,グレアム・コクソンです。

当然,それまでのブラーが大好きだったファンからは賛否両論が巻き起こり,問題作とされたわけですが,この作品以降,ブラーというバンドは,ブリット・ポップという呪縛から完全に逃れる(まさにグレート・エスケープ!)ことに成功し,新しいフェーズへ進むこととなったのです。(ちょうど,U2にとっての「アクトン・ベイビー」的な位置づけの作品といったところでしょうか。)

ブラーにおいて欠くことのできない存在であったグレアム・コクソン。君のブラー復帰は,本当に実現するのでしょうか。

ブラー在籍時からソロ作はリリースしていましたが,本作は,正式にブラーを脱退した後,最初にリリースした作品です。それまでの作品ではセルフ・プロデュースで,どこか“ブラー的なもの”を拒絶していた感のあった彼ですが,本作ではプロデュースをスティーヴン・ストリートに任せ,それまで封印してきたモロ“ブラー”な激ポップ・チューンを喜々としてプレイしています。

グレアム君,君はやっぱりポップソングが大好きなんだね。
2008.02.02 Saturday

オアシスVSブラー

♯207
Demon Days
ディーモン・デイズ / ゴリラズ

唐突ですが,オアシスとブラーのどちらがお好きですか?

この質問は,「あなたはビートルズ派?それともストーンズ派?」という問いかけと同じように,ある意味その人の音楽嗜好を知るには格好の質問だと思います。(ちなみに,比較するのもかなり野暮ですが,このオアシスとブラーをビートルズとストーンズに例えるならば,ビートルズを敬愛してやまないオアシスこそがストーンズで,作品の多様性からいってもブラーの方がむしろビートルズといった気がするのですが,いかがでしょうか。)

私の場合は,(シングルも買いまくったし,初来日時も相当のぼせ上っていたオアシス・サポーターでしたので)オアシスも相当好きなのですが,それ以上に圧倒的にブラーが好きです。とりわけ,デーモン・アルバーンという才能は,90年代において,トム・ヨークやベック・ハンセンに並ぶ天才だと思っています。

ゴリラズはデーモン・アルバーンとカトゥーニストのジェイミー・ヒューレットが組んだ覆面プロジェクトで,2D(ボーカル、イギリス人),ヌードル(ギター、大阪出身の日本人(!)),マードック(ベース兼リーダー,イギリス人),ラッセル(ドラムス,NY出身のアメリカ人)というキャラクターからなる架空バンド。コミック・バンド(意味が違うか?)と言えども,このバンドが鳴らす音楽は,パンクから,ヒップホップ,スカ,レゲエ,ダブ,エレクトロニカと,あらゆる音楽がひしめく最高にヒップでクールなロック。元々このプロジェクトは,デーモンがブラーで実現できなかったアイデアを,自らが前面に出ない覆面ユニットという形で展開した,ある意味彼のガス抜きみたいな活動だったのですが,彼らの2枚のアルバム「GORILLAZ」「DEMON DAYS」はいずれも世界的な大ヒットを記録し,とりわけ全米ではブラーよりも知名度が高いほど人気があります。

本作は彼らの2ndで,あのデンジャー・マウスを招聘した,かなりヒップホップ色の強い作品です。正直,1st,2ndいずれも傑作なのですが,「FEEL GOOD INC.」というあのデ・ラ・ソウルをフィーチャーした超名曲が入っている分,こっちの方が好きです。

どう転んでもロックンロール馬鹿(失礼)のギャラガー兄弟には鳴らせない,リアムが死ぬまで嫉妬し続けるであろう天才が片手間(サイド・プロジェクト)で創った傑作。
2008.01.21 Monday

カントリー・ロックの始祖(つづき)

♯205
GP
GP / グラム・パーソンズ

昨年('07年)リリースされたアルバムの中で,ウィルコの「SKY BLUE SKY」とライロ・カイリーの「UNDER THE BLACKLIGHT」は本当によく聴きました。いずれのバンドも,所謂オルタナ・カントリー・バンドとして,いまや米国ロック・シーンでは押しも押されぬ人気グループではありますが,こういったオルタナ・カントリー・バンドの活躍も,この人の存在抜きでは語れないかもしれません。

前回に続きまして,しつこいようですが,グラム・パーソンズ。

彼は,自らで立ち上げたザ・フライング・ブリトー・ブラザーズをたった2枚のアルバムで去った後,ソロ・アルバムを2枚発表したのですが,残念ながら,2枚目のリリースを直前にして,26歳という若さでその短い生涯に幕を下ろすこととなりました。(死因はドラッグとアルコールの過剰摂取。)

彼の残した2枚のソロ・アルバム「GP」「GRIEVOUS ANGEL」は,ブリトー・ブラザーズの作品がどちらかというとロック寄りであるとすれば,かなりカントリー色の強い作品といえるでしょう。そういう意味では,作品としての革新性は少ないものの,その分グラム・パーソンズのボーカリストとしての才能と楽曲の素晴らしさが一層際立つ,普遍性の高い傑作となっています。

2枚の作品はいずれも甲乙付け難い内容なのですが,今回は個人的に好きな楽曲が多い1枚目「GP」('73年発表)を挙げておきます。聴き所は,ソロになってからパートナーを組むことになったエミルー・ハリスとのデュエットと絶妙なコーラス。最高のボーカル・パートナーを得たグラム・パーソンズは,より表現力のあるボーカルを聴かせています。そして何より楽曲(特にバラード)が素晴らしいです。「A SONG FOR YOU」「SHE」「THE NEW SOFT SHOE」と,この頃の彼の書くバラードは,いずれも神憑り的に名曲ばかりです。ちなみに遺作となった2枚目の「GRIEVOUS ANGEL」も「BRASS BUTTONS」「$1000 WEDDING」「LOVE HURTS」といった最高のバラードが収録されていますので,こちらも必聴です。

こんな素晴らしい音楽を前にすると,あらためて,彼の早すぎる死が惜しまれてなりません。
2007.10.31 Wednesday

いろんなことを諦めよう。

♯184
On Fire
オン・ファイア / ギャラクシー500

果たして,私の住んでいる街で,このレコードを必要としている人が何人いるだろう。
たぶん,1000人に1人とか,数千人に1人ぐらいの確率で,このレコードは必要とされているのだと思う。それぐらい,大半の人にとってはどうでもいい音楽なのだけど,そのわずか1000分の1の人にとっては,かけがえのないロック。1000分の1の人のためだけに,鳴らされているようなロック。ギャラクシー500とは,そんなバンドだと思います。

ご多分に漏れず,私にとっても,本作('89年の2nd)はヴェルヴェッツの3rdやビッグ・スターの3rdとともに,これがないと日常生活に若干の支障をきたす恐れがある(?)ぐらい大切な1枚です。

彼らは本作を含め,'86年から'91年というわずか6年間の活動歴において,3枚の(ある意味どれも金太郎飴のような)佳作を残しました。ギャラクシー500の魅力を言葉で表現するのはとても難しい(私に文才がないだけですが・・)のですが,彼らの場合は,メロディーが素晴らしいだとか,詩が美しいだとか,そういう具体的な何かではなく,彼らの鳴らすロック全体を覆う圧倒的な「空気感」,そこにどうしようもなく惹きつけられます。

ヴェルヴェッツ直系の浮遊感あるギターに,ユルユルのボーカル。特に劇的な展開を聴かせることもなくダラしなく終わってしまう楽曲。素人レベルの演奏に近いにもかかわらず,ほとんど一発録りで済ませてしまっているサウンド・プロダクション。ここまで書けばもう誰も本作を聴く気になれないと思いますが,1000人に1人ぐらいの割合で,完全にヤられてしまう中毒者がいるからアラ不思議。

この“すべてを諦めきってしまった”ようなロックを聴くと,日常の煩わしいことがホントどうでもよくなってしまえる。会社をズル休みすることを決めた朝,ずっと布団にもぐりこんで延々とまどろみながら聴き続けたい,堕落するために聴くロックです。
2007.03.20 Tuesday

ロックを知り尽くしているロックバンド

♯127
リキッド・スキン
リキッド・スキン / ゴメス

日本ではイマイチ真っ当な評価を受けていないように思われるゴメス。
風貌も地味だし,シーンとはほとんどリンクすることなく活動しているため,あまり話題にならないこともあって,過小評価も仕方ないような気はしますが,あえて声を大にして言わせていただくと,彼らこそ,現在の英国ロックシーンにおいて,ファーリーズと並ぶ最重要バンドの一つだと思います。

1stでいきなり,マーキュリープライズを受賞してしまった彼らですが,特筆すべきはそんな栄光を手にしてしまった後の彼らの成長ぶり。はっきり言って,1stでゴメスの音楽は既に完成していました。しかし,彼らはそんな現状に留まることなく,2nd,3rdと,あらゆる音楽を貪欲なまでに取り入れていきました。デルタブルース,ファンク,ソウル,ジャズ,そしてエレクトロニカに至るまで。しかもそれらの音楽を全く違和感なく融合させてゴメスサウンドにしてしまう様は,同世代のロックバンドを見渡しても他に類をみません。

そんな彼らの音楽性が開花する姿を最初に目の当たりにした傑作2nd。90年代のリトルフィートという形容も納得できる,激ソウルフルなブルースロックです。(更に大きな飛躍を遂げることになる3rd「IN OUR GUN」も必聴です。)
2007.03.11 Sunday

傑作なので偏見なしで聴いてね。

♯123
Listen Without Prejudice, Vol. 1
リッスン・ウィズアウト・プレジュディス / ジョージ・マイケル

最近,久々に現れたポップ界の新たな才能「MIKA」に夢中になっています。
エルトン・ジョン,クイーンに匹敵する云々という宣伝文句で黄色い輸入盤屋でも大プッシュされていましたので,まだ未聴な方は是非お聴きください。
私は,MIKAを聴いて最初に連想したのは,E・ジョンでも,F・マーキュリーでもなく,ジョージ・マイケルでした。

30代半〜40代のMTV世代にとっては,G・マイケルはワム!の時代も含めてアイドル的な存在でした。異論覚悟で申し上げさせていただくと,ジョージ・マイケルは,E・ジョンやプリンスに匹敵する天才ポップクリエイターだと思っております。今ではすっかり過去の人になっておりますが,この人の残した1st,2nd(ワム!の諸作はあえて外しますが)は不朽の名盤だと思います。

・・・MTV世代の中年オッサンがこの頃の名盤をプッシュするという行為は,かなりウザイのでもうやめます・・。(MTV世代がオムニバスで80年代洋楽を聴く行為やカラオケで熱唱する行為は,他の世代にとってかなり寒い行為ですのでおやめください。)

2006.09.18 Monday

男らしくあれ(糞)

♯70
Romance
ロマンス / グレート3

男らしくあれ / 男らしく生きて / 男らしく死ねと /
呪いかけられ / さらなる悲しみ / 今日をやっとのことでのりきる /
去って行くひとはいつも / あぁ / こんなに美しい /

のっけから暗いが,グレート3の名曲「影」の導入部である。
カートを連想せずにいられないこの曲をはじめ,このアルバムは引き篭もりが書きそうな暗くて自閉的な歌詞で埋め尽くされている。このアルバムが発表されたのは奇しくも「OK COMPUTER」発表と同年の97年。この2枚を聴きまくっていた当時の私は相当イッちゃってたような気もするが,この2枚で人生救われたダメな男子は多いと思う。その節は大変お世話になりました。本当にありがとう,トムさん,片寄さん。

グレート3のアルバムに駄作は一枚たりともないので,安心して1stから聴いてください。きっと,あなたにとって一生大切なレコードになります。
2006.09.15 Friday

ただの“ロック”アルバム

♯68
アメリカン・イディオット
アメリカン・イディオット / グリーンデイ

グリーンデイとの出会いは,カートが逝った年に発表された「DOOKIE」。
初めて聴いたときは,正直グランジの音にすっかり慣れきってしまっていたため,このスコーンと突き抜けたラモーンズ直系のわかりやすさにかなり抵抗があった。この音はアリか?と。しかし,聴けば聴くほど,その抗い難いメロディにすっかり虜になってしまった。(でも,このわかりやすさに対し,どこかでまだ後ろめたさみたいなものがあったのも事実。)
グリーンデイが,後に掃いて捨てるほど出てきたメロディックなだけのウンコパンクとは全く別物であるという事実は,これまで彼らが残してきた功績をみてきた今となっては,すっかり理解されているが,当時はそれぐらい「カートなき後」のパンクの在り方に対し,リスナーが懐疑的であったと思う。

ベストは「DOOKIE」というファンも多いが,人一倍「DOOKIE」好きな私でさえも,本作の方が圧倒的に傑作だと思う。
このアルバムは,フックのあるメロディが満載である。恐らく3,4曲分の曲が作れるであろうメロディのアイデアを,惜しみなく1曲(組曲的な曲だけでなく,普通の曲でも)に,詰め込んでいるこの余裕。きっと,今のジョーには,メロディのアイデアが掃いて捨てるほど降りてくるのだろう。
ベストトラック(グリーンデイ史上,私的ベストトラックでもある)は「LETTER BOMB」。自分でも正直馬鹿じゃないかと思うくらい,聴くたびに鳥肌が立つ。
2006.06.04 Sunday

シャナナナナナナナ

♯31
Appetite for Destruction
アぺタイト・フォー・デストラクション / ガンズ・アンド・ローゼズ

もし,自分がこれまでの人生においてにどんなアルバムを何回聴いたかがわかったら,そんな統計が取れたら,どんなに楽しいことだろうと思う。(最近,顳丕錬弔任修鵑焚山撻タクにとって夢のような機能があるみたいですね。残念ながら私は颯櫂奪澄爾任呂覆い里任茲知りません。)
昔,ロック好きの友人とこのような話をし,その友人は1年間,日記をつけるように手作業でその日に聴いたアルバムを手帳に付け続けたらしい。アホである。しかも,アルバムの途中で聴くのをやめた場合,5/13(13曲中5曲まで)とカウントする念の入れようである。で,1年後,彼の集計結果をみてみたら「1位 追憶のハイウェイ61/ボブ・ディラン,2位 血の轍/ボブ・ディラン,3位 ブロンドオンブロンド/ボブ・ディラン,4位 ブリンギング〜・・・・」その友人は根っからのディラン・フリークであったため,ちっとも面白みのない結果だったそうだ。かなりイタい子である。
私の人生において,聴いた回数が最も多いのはこのアルバムかもしれない。(2位は「NEVERMIND」のような気がする。)今でこそほとんど聴くことはないが,当時高校生だった私は,それこそ盛りのついたサルのようにこればっかり聴いていたような記憶がある。若い頃に出会えるロックは世代によって違うが,あの頃このアルバムに出会えたことは我々の世代にとって財産のような気がする。おもひで。

2006.05.04 Thursday

パンク DE ファンク

♯12
Entertainment!
エンターテイメント! / ギャング・オブ・フォー

・ポストパンクの定理
『( PUNK + FUNK ) ÷ 2 ≒ GO4』
『直線と曲線が交わる交点はGO4』ともいう。

アンディ・ギルのこの発明は,後の多くのバンドに多大なる影響を与えたことはいうまでもない。昨今のポストパンクブームには辟易する感もあるが,若いリスナーにギャング・オブ・フォーのカッコ良さを知ってもらうには貴重なムーブメントではあった。
Powered by
30days Album
PR