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2011.02.27 Sunday

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2009.01.11 Sunday

グッド・タイム・ロックンロール

♯231 ア・ノッド・イズ・アズ・グッド・アズ・ア・ウィンク...トゥ・ア・ブラインド・ホース / フェイセズ 

 前回のスモール・フェイセズからの流れで,本日ご紹介いたしますのは,フェイセズ。

ご承知のとおり,スモール・フェイセズから,スティーヴ・マリオット(Vo,g)が脱退(その後,ハンブル・パイを結成)し,新たに,ジェフ・ベック・グループにいたロッド・スチュワート(Vo)とロン・ウッド(g)が加わって結成したバンドです。ただ,スモール・フェイセズが「生粋のモッズ」として硬派バンドだったのに対し,このフェイセズの場合は,酒と女が大好きな軟派野郎(失礼)のロッド・スチュワートが主導権を握ったことで,バンドのカラー自体はもう180度違ってます(笑)。そもそもは,母体がスモール・フェイセズだったのに,バンド解散期には「ロッド・スチュワート&フェイセズ」なんて,完全にロッドのバックバンド的な扱いに成り下がってしまいました。そりゃあ,ロニー・レインでなくても,見切りを付けたくなるっちゅうものです。

とはいいながら,わたくし,フェイセズは大好きです。ストーンズの傑作群と同じくらい,このフェイセズの3rdアルバム(ちなみに1st『FIRST STEP』はスモール・フェイセズ名義)は,愛聴盤です。
このバンドは“酔いどれロックンロール・バンド”として,そのルーズなサウンドが魅力とされていますが,実は,結構タイトで粘っこいグルーヴを聴かせてくれます。M1「MISS JUDY'S FARM」や代表曲M5「STAY WITH ME」なんて,ロンのギターとロニーのベースのコンビネーションが生みだすグルーヴの熱量は半端じゃないですね。そして,ロッドのベタすぎるほど暑苦しいハスキー・ヴォイス。ハマりすぎです。そして,そんなロッドの声でお腹一杯になりそうになったところに,ロニーの優しい声による曲が挟まれているものだから,アルバムを通して全く飽きさせない。本当に良いアルバムです。ちなみに,2nd『LONG PLAYER』と4th『OOH LA LA』もなかなかの傑作です。

なにやら,ロッド・スチュワートとロン・ウッドがフェイセズの再結成を画策しているらしいですね。ですけど,やっぱり私にとってはロニー・レインのいないフェイセズには興味ないなあ。だいたい,フェイセズ(スモール・フェイセズ)はロニー(とイアンとケニー)のバンドだったんだぞ。とは言いながらも,ロッドの人気があったからこその,フェイセズなんでしょうけれども・・・。

2008.01.19 Saturday

カントリー・ロックの始祖

♯204
The Gilded Palace Of Sin
ザ・ギルデッド・パレス・オブ・シン / ザ・フライング・ブリトー・ブラザーズ

偉大なロックバンド。真っ先に連想するのが,ビートルズであり,ストーンズ。ビーチ・ボーイズやレッド・ツェッペリンも人気が高いでしょう。ですが,その後のロック・シーンにおける影響度を考えたときに絶対外せないのが,ザ・バーズでしょう。フォーク・ロック,サイケデリック(ラーガ!)・ロック,カントリー・ロックと,アルバム毎に次々と新しいスタイルを取り入れ,60年代後半のロック激動期に偉大な足跡を残していったザ・バーズ。
ロジャー・マッギン,デビッド・クロスビー,ジーン・クラーク,クリス・ヒルマン。その後のメンバーの新しいグループやソロでの活躍を追っていっただけでも,これだけのメンバーが一堂に会していたこのバンドの大きさがわかるというものです。そんなバーズに,アルバム1枚だけの参加にも関わらず,多大なる功績を残した男がいます。

グラム・パーソンズ。

彼がバーズに関わったのはカントリー・ロックの名盤「ロデオの恋人」だけでしたが,その彼が,クリス・ヒルマンを引き連れバーズを脱退した後,結成したのがこのザ・フライング・ブリトー・ブラザーズでした。
そもそも,バーズがカントリー・ロックに傾倒したのも,このグラム・パーソンズがロジャー・マッギンを口説き落としたことがきっかけと言われていますし,実質的には,グラム・パーソンズがバーズを乗っ取ったようなものでした。しかし,その後,気まぐれな彼は,バーズにあっさり見切りをつけ,自らのバンドを結成し,更なるカントリー・ロックの追求に向かったという訳です。

グラム・パーソンズがザ・フライング・ブリトー・ブラザーズに在籍していたのは,最初の2枚のアルバムだけですが,これはその記念すべき1stアルバムであり,前述のバーズ「ロデオの恋人」とともにカントリー・ロックの不朽の名作です。
パーソンズの哀愁を帯びた歌声が胸に刺さります。M8の「HOT BURRITO ♯1」はあのコステロもカバーした屈指の名曲です。
2007.11.11 Sunday

“トラッド” と “トレンド”

♯186
Unhalfbricking
アンハーフブリッキング / フェアポート・コンヴェンション


英国フォーク・ロック黎明期の最重要グループであるフェアポート・コンヴェンション。
欧米の評価に比べ,日本ではかなり地味な存在ですので紹介させていただきます。

フェアポート・コンヴェンションは,60年代後半から70年代前半にかけて,いわゆるトラッド・ミュージック(伝統音楽)とロック・ミュージックを融合させた新しいフォークロックのスタイル(エレクトリック・トラッド)を生み出し,何枚かの傑作を残したブリティッシュ・ロック・グループです。
後のザ・ポーグスやザ・ウォーターボーイズなど,彼らから直接的な影響を受けたバンドも数多く,欧米では名実共に高い評価を受けているグループでもあります。

イアン・マシューズやリチャード・トンプソン,そして,サンディ・デニーといった才能溢れる「個」が多く在籍したバンドでもあり,特に,サンディ・デニーは,その幻想的で深遠な歌唱に魅了された あのレッド・ツェッペリンも彼らの傑作「検廚如ぅ殴好函Ε棔璽リストに招聘している英国屈指の歌姫でもありました。

そんな彼らの作品の中では,収録曲のほとんどがトラッド・ナンバーで占められ,完全にトラッドを自らのスタイルへと結実させた4作目「リージ・アンド・リーフ」が最高傑作として名高いですが,彼らの作品といえば,あの作品ばかりが取り上げられていますので私の方ではこの3rdを。
本作は,11分を超える大作トラッド・ナンバー(「A SAILOR'S LIFE」)に挑戦するとともに,トンプソンとデニーの楽曲が2曲ずつ,そして初期からずっと取り上げ続け,ある意味トラッドと同様彼らのフォーク・ロックのベースとなっているボブ・ディランのナンバーが3曲収録されています。そうした意味からも本作は,フォーク・ロックの域をまだ脱し切れていない彼らの過渡期にあたる作品でもあります。フェアポート・コンヴェンションを語る場合,前述のエレクトリック・トラッドの名作4thを抜きにして語ることはできないところですが,本作の方がずっと聴きやすく私にとっては最も好きな愛聴盤です。(正直なところ,4thはあまり聴きません・・・。)

ディランという偉大なアーティストに強い影響を受けながら,後に自らのスタイルの確立を求めトラッドへと回帰していった彼らが,未だ「エレクトリック・トラッド」なる新しい発明を完成させるに至っていなかった時期に創り上げた「フォーク・ロック」の名盤。
2007.09.01 Saturday

あくまで現時点での最高傑作ということで。

♯167
You Could Have It So Much Better
ユー・クッド・ハヴ・イット・ソー・マッチ・ベター / フランツ・フェルディナンド

デビュー以来,これほどの勢いでビッグになっていった新人はそうはいない。

04年に1st「FRANZ FERDINAND」でデビューした彼らは,本国のみならずヨーロッパ,そしてアメリカでも広く受け入れられ,アルバムセールスは350万枚を超え,グラミー賞にもノミネートされるなど,世界的な成功を手にした。
翌05年には早々に2nd「YOU COULD HAVE IT SO MUCH BETTER」をリリースし,06年には早くも2度目のフジロックに出演,フジロック史上最短のスピードでグリーンのヘッドライナーを務めた。ここ最近のUKにおいて,わずかアルバム2枚でここまでの破格の成功をおさめたバンドは,オアシスぐらいであろう。(レディへもコールドプレイもアメリカを含む世界的な成功にはもう何枚かのアルバムリリースが必要であった。つい最近ではA・モンキーズの勢いもすごいが。)

そんな,今や名実ともに世界的なアーティストの仲間入りを果たした彼らの傑作2nd。
正直なところ,1stリリース時は「それほどのものか?」という印象でした。作品自体は(確かに「TAKE ME OUT」という群を抜いたキラーチューンはあったものの)やや散漫な印象だったし,当時のメディアの過熱ぶり(ヘッズやXTC,ギャング・オブ・フォーを引き合いに出す絶賛ぶり)にやや辟易していたところもありました。
翻って本作は,1stのやや鼻につく(ごめん)スノッブさ(そこが好きな人も多いんだろうな)も減退し,その参照点を,70年代後期〜80年代のボウイやXTCのみならず,60年代のキンクス(!)やビートルズにまで拡げ,格段にスケールアップした野心作。果たして,1stでは田舎のアート・ポップバンド(しつこいけど,そこが好きな人も多いんだろうな)的な印象を拭えなかった彼らは,本作で,より懐の深いスタジアムバンドとして大きく飛躍することとなった。

オアシスと違って,彼らには時代の先を読む先見性とその時代と(良い意味で)寝る柔軟性もありそうですので,3作目以降のますますの飛躍が期待できるバンドだと思います。


2007.02.08 Thursday

ニラメッコしましょ,あっぷっぷ!

♯113
ロングウェイ・ベイビー!!
ユーヴ・カム・ア・ロングウェイ・ベイビー / ファットボーイ・スリム

このブログで,ビックビート系のレコードをほとんど(1枚も?)紹介していないことに気付きましたので,遅ればせながら本名盤を紹介します。

人を暗く悲しい気持ちにさせる音楽を作るよりも,人を心の底からハッピーにさせる音楽を作ることのほうが実は何倍も難しい。
実際に,巷に溢れている音楽の大半は,人を感傷的な気持ちにさせる泣きのメロディが付き物だし,リスナーの多くもそれを求めて聴いている気がします。
多くの人は,日々の生活で生じたココロの隙間を埋めるために音楽を求めているのだろうし,逆に本当にハッピーであれば音楽を強く必要としないのかもしれません。そういう意味では能天気なハッピーソングなど,需要自体少ないのかもしれません。

そんな中,このノーマン・クックという男は,ただ純粋に人々の気持ちをハッピーにするために音楽を作っている稀有の存在です。トレードマークでもある黄色いピース・マークを携えて,この人はひたすら人々を幸せで優しい気持ちにさせるために音楽を作っています。そして,その音楽によって世界中の人が彼のピースマークのような笑顔にさせられる。ミュージシャンとしてこんな幸せなことはないと思います。

本作は,聴くと無条件に笑顔にさせられ,音楽の持つ力がどれほど偉大であるかをあらためて実感させられる世界一ピースフルな名作です。



2007.01.16 Tuesday

イハ君も参加しています。

♯106
Welcome Interstate Managers
ウェルカム・インターステイト・マネージャーズ / ファウンテインズ・オブ・ウェイン

ファウンテインズ・オブ・ウェインの作品には駄作というものが存在しませんが,個人的には最高傑作は2003年発表の本作。グラミーの新人賞にノミネートされたことにより,一介のインディーバンドから大いに飛躍するきっかけともなった作品でもあります。

よくもまあここまで甘く切ない極上のメロディが書けるもんだ・・と半ば呆れるぐらい,珠玉の名曲が満載です。 MEXICAN WINE」「STACY'S MOM」などは言わずもがなの名曲なのですが,このアルバムは最後までダレることなく様々なタイプの佳曲が並んでいます。
この3月には,いよいよ新作「TRAFFIC & WEATHER」をリリース予定。2007年のベストディスク候補です。楽しみにして待つことにしましょう。

2006.12.01 Friday

長い間,変態でいることのスゴさ。

♯90
The Reality of My Surroundings
ザ・リアリティ・オブ・マイ・サラウンディングス / フィッシュボーン

世界一,タフなバンドだ。
フィッシュボーンがまだ活動していて,つい最近,新作(「STILL STUCK IN YOUR THROAT」)をリリースしたのを知っているだろうか。

80年代後半から90年代前半にかけて,レッチリとともにミクスチャーバンドの先駆けとして一つのピークを築いた。
それからかれこれ20年。かたや,世界のモンスターバンドと化したかつての同胞。一方で,フィッシュボーンは90年代半ばからはこれといった話題もほとんどなく,特に日本のロックメディアから彼らの名前を聞くことはほとんどない。
そんな中,久々にリリースされた新作。これがなかなかの力作だ。あの頃のフィッシュボーンとまではいかないが,まだまだ勢いは感じられる。新作が彼らにとっての「カリフォルニケイション」のような一枚になってほしいところだ。

本作は,最も脂の乗り切っていたころの作品であり,レッチリの「BLOOD SUGAR〜」と双璧をなすミクスチャーロックの傑作。
続けていりゃ,きっといいことはある。日本のロックファンの皆様,新作も買ってね。
2006.11.12 Sunday

2つの巨大な才能

♯84
Foo Fighters
フー・ファイターズ / フー・ファイターズ

カートの死後,デイヴ・グロールがフー・ファイターズというバンドを率いて,1stアルバムをリリースすると聴いたとき,正直,複雑な気持ちだった。カートの死を乗り超えて,デイヴが新しい歩みをスタートさせるということは祝福すべきことではあったのだが,ニルヴァーナにおけるデイヴの(曲作りの面においての)音楽的貢献はほとんどゼロだったし,人気バンドの元ドラマーが過去の知名度にすがりながら生き長らえる姿しか想像できなかった。
それが,この1stを聴いて驚いた。デイヴ・グロールという男は,ただの一介のドラマーではなかった。カートという圧倒的な才能の影に完全に隠れてしまっていただけで,このアルバムにおいて彼の秘めた才能が初めて日の目をみることになった。

個人的には,本作と「ONE BY ONE」がフーファイのベスト。どちらも,剥き出しで,ささくれ立っている音。ニルヴァーナに近い音。やはり,私の中では今でもニルヴァーナの影を引き摺っているのかも。
よく,カートが“陰”(ネガ)でデイヴが“陽”(ポジ)の表現者といわれる。もし,この2人が,今でもニルヴァーナというバンドの中で,それぞれの対照的な表現スタイルで才能を発揮することができていたなら,ジョンとポールのような存在になっていたかもしれない。

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