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2011.02.27 Sunday

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2007.12.15 Saturday

心に沁み入る歌

♯197
Blue River
ブルー・リヴァー / エリック・アンダースン

もうすぐ今年も終わりを迎えようとしていますが,毎年この季節になるとシンガー・ソングライターの心に沁み入るような歌を聴きたくなります。そんな時,私のCDプレイヤーのターンテーブルによく載る1枚が,エリック・アンダースンの本作だったりします。

簡単に,エリック・アンダースンについてご紹介します。
彼は60年代の中ごろに,フォークのメッカ,グリニッジ・ヴィレッジでそのキャリアをスタートさせ,あのボブ・ディランらの後を追うようにして,新進のフォーク・シンガーとして注目を集めるようになりました。しかし,ディランをはじめとした当時の多くのフォーク・シンガーが所謂「プロテスト・ソング」を歌っていたのに対し,エリック・アンダースンは,“愛”や“放浪”といったテーマを歌い,デビュー当初から枠にはまらない個性的な存在として注目を浴びていたようです。
やがて70年代のSSWブームが到来する中で,今回ご紹介する「ブルー・リヴァー」('72年通算8作目)という作品によって,より一般的な評価を獲得し,幅広い層から支持を得ることになりました。その後,本作に続いて制作していたアルバムのマスター・テープが紛失したり,レコード会社のゴタゴタに巻き込まれるなど,いくつものトラブルに見舞われながらも,コンスタントに活動を続け,今なお現役で活躍しているアーティストです。

本作は,前述のとおり,そんな彼が残した諸作の中でも,ファンの間でも不滅の人気を誇り,セールス的にも最も売れた作品です。

名うてのミュージシャン達のサポートをバックに従えながらも,あくまでも主役はエリック・アンダースンの歌とその声です。この人の声を聴くと,同じく70年代のSSWブームの立役者であるジェイムス・テイラーを連想せずにいられません。深くて温かい人間味溢れる優しい声。アルバム冒頭を飾る「IS IT REALLY LOVE AT ALL」,ジョニ・ミッチェルのコーラスが印象深いタイトルトラック「BLUE RIVER」,そしてあのジャニス・ジョップリンに捧げられた「PEARL'S GOODTIME BLUES」など,珠玉の名曲がたくさん収録されている本作は,35年経った今も少しも色褪せることなく,多くの人の心を打ち続ける不朽の名盤です。
2007.11.24 Saturday

ビッグ・マウス・ストライクス・アゲイン

♯190
Crocodiles
クロコダイルズ / エコー・アンド・ザ・バニーメン

ドラム・メンバーの不在により「エコー社製」のドラムマシンを“メンバー”の一人として加え,70年代後期に結成された“エコー”・アンド・ザ・バニーメン。(その後,正式にピート・デ・フレイタス(故人)を迎えることになるのですが,当時のメロディー・メーカー紙では,“ありきたりなドラマーを入れることでせっかくのものを失った”とまで書かれたそうです。後のピートの貢献を考えれば,当時のMM紙の見解は大いに間違いであったといえますが。)

“ビッグマウス”という意味ではリアム・ギャラガーの先輩格(?)にもあたるイアン・マッカロクのカリスマ性もあってか,バニーズは,80年代のポストパンク〜ニュー・ウェーヴ期において,ジョイ・ディビジョン(〜ニュー・オーダー),ザ・スミス,U2,ザ・キュアーとともに,次世代を担う「ネクスト・ビッグ・シング」として最も期待されるグループの一つでもありました。(当時から,イアンはU2のことを目の敵にしていました。それこそ,オアシス対ブラーみたいな感じだったのでしょうか。)
しかし,前述のバンドが,その後アメリカをはじめとして世界的な大成功を収めたり(U2,ザ・キュアー),今なお時代の音を取り込みながら佳作をリリースし続けたり(ニュー・オーダー),あるいは,再結成ブームの中,頑なにそれを拒み続け,現在最もリユニオンを渇望されている伝説のバンドとして時代を超えてファンを魅了し続けている(ザ・スミス)のに対し,バニーズはこれらのバンドのようなビッグバンドとしての称号を最後まで得ることのできなかった不遇のバンドと言えるかもしれません。

そんな彼らが,前述の同世代バンド達に全く引けをとらなかった黄金期といえるが,'80年のデビュー作以降ほぼ1年ごとにリリースした初期の4作品です。(「クロコダイルズ」「へヴン・アップ・ヒア」「ポーキュパイン」「オーシャン・レイン」)

これらの4作品はいずれも作品ごとに独特の世界観を構築した趣きの異なる傑作なのですが,私が1番好きな作品はモロにドアーズな感じのこの1stアルバムです。当時からジム・モリスンを引き合いに出して評されるほど強い影響の窺える,その陰鬱で神秘的なイアンのヴォーカル,そして,ポスト・パンク期の影響もあってか,かなりラフで剥き出しな仕上がりのウィル・サージェントのギター。その出自は,ヴェルヴェッツやドアーズといった60年代サイケにありながらも,70年代のパンクを通過し,激動のポスト・パンク期の当時の空気感がブレンドされて,奇跡的に出来上がった彼らの新しいサイケデリック・ワールドは,後に「ネオ・サイケデリア」と呼ばれる新たな潮流となりました。

(相変わらずのビッグマウスである)イアン先生曰く,「もし,今の時代に誰かの1stアルバムとして出ていたら,すごく売れたはずだ。ストロークスやレディオヘッドの1stアルバムの道筋を作った作品であり,彼らの1stアルバムよりも良い1stアルバムを作ったと思う。」とのこと。はい,はい。先生のおっしゃるとおりです。
2007.06.02 Saturday

ギターポップの友人(ダジャレ)

♯146
Mary Queen of Scots
メアリー・クイーン・オブ・スコット

私事ですが,我が家のパソコンがついにイッちゃいまして,長いことご無沙汰しておりました。新しいパソコンで心機一転,ボチボチとやらさせていただきます。

前回のレッドクロスに続き,こちらも90年代のギターポップの名盤です。
ご承知のとおり,ユージニアスはユージン・ケリーがヴァセリンズ解散後に新たに結成したバンドです。1stの「ウーマラマ」も傑作ですが,本作(2nd)リリース直後の来日で初めて生ユージンを拝ませていただいたこともあってか,個人的には本作の方が思い入れが強いです。

グランジシーンとグラスゴーシーンが互いに共鳴しあっていた時代の傑作。


2007.02.18 Sunday

愛のある模倣

♯116
Elastica
エラスティカ / エラスティカ

10年以上ぶりに本作を聴き,かなり感動してしまいました。
なんて傑作なのでしょうか。

発売されたのはブリット・ポップ全盛の1995。当時,ブリット・ポップに夢中だった私は,当然エラスティカにもゾッコンでシングルが出るたびに即買い。そして,シングルを散々切った挙句にリリースされた本アルバム。収録曲の大半をシングルで聴きまくっていた私は,本作にとりわけ新しい発見があるわけでもなく,アルバム単位としては大きな衝撃を受けなかったような気がします。
そして,12年後の本日,あらためて物置のダンボール箱から引っ張り出して聴いているのですが,なんて傑作なのでしょう。なにせ12年ぶりですので,特にシングル曲を意識することもなく,どの曲もニュートラルに聴けてしまうのがいい。あらためて,アルバムとしての完成度の高さに感動。名曲ばっかじゃん。

この際,ワイヤーのパクリだろうが,ストラングラーズのコピーだろうが,そんなセコい話は忘れてください。ヒップホップでいうところの“サンプリング”みたいなものです。彼らは先達の偉大な音楽を上質なポップスに再生してみせただけです。

ワイヤーもブリット・ポップも知らない,ストロークス以降の若い人たちに是非聴いていただきたい。10年以上も前に,こんな素晴らしいポストパンクリバイバルのレコードがあったのです。



2006.06.19 Monday

永遠のワルツ

♯38
フィギュア8
フィギュア8 / エリオット・スミス

本名スティーブン・ポール・スミス。
1969年8月6日,ネブラスカ州オマハ生まれ。
90年代屈指のシンガーソングライター。
ビートルズのような魔法のメロディに乗せて,繊細で壊れそうな声で数多くの美しい歌をこの世に残した人。
世界中のファンと多くのミュージシャンに愛された人。

彼の声と歌は永遠だ。
2006.06.12 Monday

メガネ メガネ

♯34
This Years Model
ディス・イヤーズ・モデル / エルビス・コステロ

もう一つのロンドンパンクとして語られることも多いが,メガネをかけた軟弱なセールスマンの風貌でロックをやる姿は,ある意味“安全ピン”パンクよりもパンクだったのではないか。そういう意味において既に77年時点でロンドンパンクのアンチテーゼとして成立していた。
コステロの個人的ベストについては,1stと2ndで悩ましいところではあるが,ジャケットアートも含めて本作の方が好きかも。「RADIO RADIO」最高です。

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