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2011.02.27 Sunday

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2008.01.11 Friday

ザ・ポスタル・サービスも必聴です。

♯202
プランズ
プランズ / デス・キャブ・フォー・キューティー

無条件に信頼できるバンド。
私にとって,デス・キャブ・フォー・キューティー(DCFC)とは,そういうバンドです。

ビートルズの映画「マジカル・ミステリー・ツアー」で使用されていたボンゾ・ドッグ・バンド(ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド)の曲名からとられたバンド名を持つ彼らは,90年代後半にワシントン州ベリンガムで結成されました。バンドのほとんどの楽曲を手掛けるベン・ギバードと,自らのバンドのみならず他のバンドのプロデュース業でも,その能力をいかんなく発揮しているクリス・ウォラ。“曲作り”の才能と“音作り”の才能。この2つの才能が運命的に出会ったことで始まったDCFCは,デビュー以来,一貫して自らの信じる道を歩み続け,アルバム毎に着実にファン・ベースを築いてきました。

彼らの作品には,これまでも我々をアッと驚かす奇を衒ったような作品などなく,いつも彼ららしい“等身大の”ロックを鳴らしてきました。かといって保守的で退屈なバンドかというと,全くそんなことはなく,ギター・ポップあり,アコースティックあり,エレクトロニカありと,アルバムごとに意欲的に新しいスタイルを取り入れ,作品ごとにいつもちょっとした“新鮮さ”を我々に提示してくれました。

本作は,そんな彼らのメジャー(!)デビューとなる通算5枚目の作品です。彼らの作品には駄作というものはありません(とりわけ3rd「フォト・アルバム」以降はどれも甲乙付け難い傑作ばかりです)が,個人的には本作が一番の愛聴盤です。
米国インディー界の雄とまでいわれた彼らの満を持してのメジャー・デビュー作なのに,一体何なのでしょうか,この気負いのなさは。前作「トランスアトランティシズム」(傑作&必聴)の方がむしろ派手じゃない?と思わせるような本作全体を覆う凛とした静謐な雰囲気は,まるで「インディーだろうが,メジャーだろうがやることに変わりなし。ただ良い曲を書くだけ。」とでも主張しているかのようです。

特にお薦めは,まるであのビッグ・スターの名曲「THIRTEEN」を思わせるかのような,ベンによるアコースティック弾き語りのM5です。
2007.12.04 Tuesday

忘れたフリはさせないぞ。

♯193
Homegrown
ホームグロウン / ドッジー

ブリット・ポップの喧騒がウソのようにすっかり忘れ去られてしまい,再評価はおろか,完全に「無かったこと」とされてしまった感のある(気のせい?)ドッジー。それではあまりに可哀想なので,少しノスタルジックな気持ちに浸りつつ,取り上げさせていただきました。

ドッジーは,ビートルズやキンクスといった古き良き英国ロックの伝統をしっかり受け継いだグッド・メロディを聴かせてくれる3ピースのギターロック・バンドで,90年代中頃,ブリットポップ絶頂期に,オアシスやブラーとともに人気を博したグループです。

彼らの作り出すメロディーは,同時期の凡百のブリットポップ・バンドの中でも群を抜いて良かったし,個人的には大好きだったのですが,如何せん,そのバンド名もさることながら,存在自体が当時の他の派手な(大半はハイプではあったのですが)連中に比べ地味すぎたのでしょう。3枚ほどアルバムを出した後,ヴォーカルが脱退し,すっかり音沙汰が無くなってしまいました。

本作は彼らが最も脂の乗っていた時期('94年)にリリースされた2nd。
久々に聴いてみて,本当に良い曲ばかりなので,あらためて感動してしまいました。M3の「ソー・レット・ミー・ゴー・ファー」なんて,まんまビートルズです。先人への憧れの強さがこの直接的な影響の受け方に繋がっているのでしょうが,もしかしたら,この「わかりやすさ」が逆にアーティストとしての「軽さ」,「オリジナリティの無さ」といった誤解を与えてしまったのかもしれません。

最近,何やら再結成したらしいですが,再評価されるどころか,“再結成ブームに便乗した”なんて言われなきゃいいけど・・・。
2007.10.07 Sunday

2ndも必聴です。

♯177
Down by the Jetty
ダウン・バイ・ザ・ジェティー / ドクター・フィールグッド

パブロック。
英国の庶民的な酒場(パブ)で演奏されているバンドの音楽を総称するこのジャンルは,ブリティッシュ・ビートを基調としたシンプルなロックンロール。(米国南部のスワンプ・ロックからの影響下にもある土臭いサウンドも特徴の一つ。)

70年代に入り,ロックが益々派手で大仰なスタジアム規模のエンターテイメントへと肥大化しつつあった中,ロック(ロックンロール)が持っていた本来の等身大でシンプルなビートを取り戻すべく誕生したのが,この「酒場規模」のパブロックです。いうまでもなく,これが後のダムドやピストルズといったパンクロックの呼び水的役割を果たすこととなったのですが,そのパブロックの代表的バンドが,このドクター・フィールグッドです。

フィールグッズの最大の魅力は,何といってもウィルコ・ジョンソンの切れ味鋭い直線的なカッティング・ギターでしょう。ミッシェルのアベさんのプレイにも多大な影響を与えたといわれる,そのシャープでソリッドなギタープレイは,後のパンク・バンドへの影響はもとより,ポストパンク・バンド(ex.ギャング・オブ・フォーのアンディ・ギル)の音楽的スタイルへも継承されていったことが窺えます。

明らかにMC5を意識したと思われるジャケットが最高にクールな,フィールグッズの記念すべきデビュー作。
全13曲中,9曲がウィルコのペンによるもの(他はカヴァー)ですが,その中でも,パンクへの直接的影響を与えたブリティッシュ・ビート・ナンバーはいうまでもなく,M3やM4のようなニューオーリンズR&B調ナンバーなども最高にシビれます。しかし,個人的に最も好きなのは,ウィルコの超ソリッドなギターが冴えまくるM9「KEEP IT OUT OF SIGHT」です。ホンマ,かっこええ・・・。

それにしても,フィールグッズを聴いていると,ミッシェルの音楽の種明かしを見ているようで,すごく楽しいな。
2007.06.10 Sunday

いとしのアルバム

♯149
Layla and Other Assorted Love Songs
レイラ・アンド・アザー・アソーテッド・ラブ・ソングス / デレク・アンド・ザ・ドミノス

エリック・クラプトンについては,熱心なファンではありません。特に近年の彼の作品については1枚も持っておらず,ソロ作として持っているのは1stと「461オーシャン〜」あたりまでという極めて薄いリスナーです・・。
そんな薄いクラプトン・リスナーの私でも,ソロ前のヤードバーズ,クリーム時代あたりのクラプトンは好きです。
そして,デレク&ザ・ドミノスの唯一のアルバムである本作も大好きです。

スーパーバンド,ブラインド・フェイス時代の全米ツアー中に出会ったデラニー&ボニーとの交流をきっかけにアメリカ南部への強い憧れを抱いてしまった彼は,その後ブラインド・フェイスをあっさり解散させ,渡米。デラニー&ボニー・ファミリーのサポート(もちろん,レオン先生も強力にバックアップ)のもと,ソロ1stを作り上げた後,同じ年にデレク&ザ・ドミノスを結成。メンバーにはジム・ゴードン,カール・レイドル,ボビー・ウィットロックといったお馴染みのデラボニ・ファミリーの面々。そして,ゲストとして参加しているのが豪傑デュアン・オールマンだ。
・・・このあたりの天才同士の運命的な出会いがすごくドラマチックで素敵です。歴史的名盤にはこういうドラマが大切ですね。

この傑作をクラプトンが創ったのは25歳あたりだと思う。正直,私は25歳ぐらいの時,この作品を聴いてもあまりピンと来なかった。25歳の時は何を聴いていただろう。今から10年ぐらい前。97年あたりといえば,レディオヘッドの「OK〜」に夢中だった頃だろう。それはそれで悪くはない。

本作はやはり「LAYLA」抜きでは語れませんが,他にも名曲揃いです。不思議と30歳過ぎるあたりから急に好きになってくる歴史的名盤ですので,今はA・モンキーズに夢中の若い人もその頃までには是非買っておいてください。
2007.04.17 Tuesday

マンチェスターの曇り空から差す光

♯134
Last Broadcast
ラスト・ブロードキャスト / ダヴズ

まず,名前からして地味すぎます。“DOVES”,ハトです。
ロックを演ろうというものが,保守派の象徴であるハトでよろしいのでしょうか。
平和の象徴としてのロックということなのでしょうか。
いずれにしても,この地味なグループ名の真意はよくわかりませんが,音自体もかなり地味なほうです。しかし,一聴すると確かに地味なのですが,彼らのレコードは聴き込むうちに中毒になってきます。やや湿度高めのメロディと程よいサイケ感とそして元来持ち合わせていた(あまり顕著ではないが)エレクトロニカの味付け(ダヴズとしてブレイクする前は,アシッド・ハウス・ユニット「サブ・サブ」としての活動歴アリ)によって生み出されるサウンドは,まさに彼らの出身地マンチェスターの偉大な先達であるニューオーダーやストーンローゼスが継承してきたサウンドです。

本作は,英国におけるダヴズの評価を決定付けた傑作2nd。
ジャケットのイメージそのままに,暗雲の切れ間から差し込んでくる光(それは陰鬱だった1st(地味に傑作)の対比でもある)のような,彼らにしてはかなり“陽”サイドのアルバム。
2007.02.11 Sunday

ストゥージズのカバーがこれまた最高

♯114
Damned Damned Damned
ダムド・ダムド・ダムド / ザ・ダムド

パンクをリアルタイムで経験していませんので,ダムドが当時どのような評価を受けていたのかはよくわかりませんが,自分の勝手なイメージでは,ダムドは同じロンドンパンクのピストルズやクラッシュほどシリアスな反体制的バンドではなく,もっとお馬鹿でユーモアセンスのあるパーティバンドのような気がします。
私にとってリアルタイムで体現したもう一つのパンク,シアトルの「グランジ」で例えるなら,自己破滅的で刹那的なニルヴァーナがピストルズ,硬派(クソ真面目)で社会派のパールジャムがクラッシュ。そして,クレイジーでお調子者のマッドハニーがダムドのイメージに重なります。

本作は,ロンドンパンクで最初に登場したダムドの記念すべき1st。本作には「NEAT NEAT NEAT」「FAN CLUB」「NEW ROSE」など,パンク史上屈指の名曲が満載の,ある意味ピストルズの1stを除けば,パンクバンドの中で最も優れたデビューアルバムの一つだと思います。

パンクは,大仰で冗長な従来型ロックを否定し,反体制的なアティテュードにより社会と対峙してみせましたが,ダムドは最初からそんな“マジな”パンク自らにパイを投げつけ,おどけて見せることで,既にパンクのアンチテーゼとして成立していた気がします。
2006.11.23 Thursday

山田オルタナティヴ

♯88
ホエア・ユー・ビーン
ホエア・ユー・ビーン / ダイナソーJr

名盤(らしい)「BUG」を未聴なので,とりあげるのを躊躇していたのだが,今の時点でこれが一番好きということで,ダイナソーJrの「WHERE YOU BEEN」。
ダイナソーを聴き始めたのは遅ればせながらの「GREEN MIND」以降。未成年喫煙奨励なジャケも含めて,本作と甲乙つけがたいが,一番たくさん聴いたのはやっぱりコレ。ハードロック色が強くなって昔からのダイナソーファンにとっては,らしくない一枚らしいが,すごく聴きやすくポップなので,私は好きです。

アキバ系なナイスな風貌に,なぜかゴルフ好き。どうみても,このレコードを鳴らす類の人間とは最も遠い存在にあるようなJ君だが,そこがとってもパンク。
いたって普通そうな(あくまで「そうな」であって絶対普通じゃないと思うが)奴がやるパンクの方が,鼻ピアスで安全ピンな奴がやるパンクよりも,ずっとパンクだということを思い知った一枚。今度,「BUG」買いにいきます。
(タイトルはただのイメージ。どこにでもいる山田さんがやりそうなオルタナティヴということで。)
2006.09.03 Sunday

全部まとめて再発しろ!!

♯65

タイム・アシッド・ノー・クライ・エアー / ディップ

そろそろ洋楽オンリーのレヴューもネタ切れなので,邦楽もアリにするルールに変更する。(別に勝手にすればいいのだが。)

邦楽レヴューの初っ端は,コレに決めていた。dipの4枚目。
廃盤。このブログで紹介してきたアルバムの中で,いったい何枚目の廃盤だろうか。廃盤はアマゾンにも絵(ジャケ写)が無いのでいつも困る。今回はかなりしょぼいジャケ写で寂しい限りだが,音は最高。なぜ,これが廃盤なのか(というかdipの作品の大半が廃盤なのか)サッパリわからない。一体,レコード会社の人間は,何がロックで,何が糞なのか,本当にわかっているのだろうか。この素晴らしいアルバムが,限られた枚数しか,この世に流通されていないのである。悲しすぎる。

本作は,dipの作品の中でもかなりローファイな一枚。「ヴェルヴェッツとペイヴメントとティーンエイジファンクラグを足して3で割った」というとあまりに芸がないが,ポップで,無気力で,覚醒している,最高に気持ちいい音です。
聴きたくてもレコード屋に売ってないのね。残念。
2006.07.13 Thursday

異星人

♯48
ジギー・スターダスト
ジギー・スターダスト / デヴィッド・ボウイ

イギーからの繋がりから言えば,一連のベルリン作品なのかもしれないが,やはりボウイさまといえば定番ですが本作。
グラムだ,コンセプトアルバムだ,このアルバムを語る上で欠かせないキーワードはいくつもあるが,それよりも何よりも,単純に楽曲の水準の高さが尋常ではない。どこから切ってもヒットしそうな,奇跡的なまでにポップな名曲揃い。
デヴィッド・ボウイといえば,商業性と実験性を兼ね備えた希有の才能であるが,本作はそんな彼が音楽的な実験性を追求し始める前に創りあげた,レディオヘッドで言えば「THE BENDS」のような,ポップ名盤。
2006.07.09 Sunday

wanna be JIM MORRISON

♯46
ハートに火をつけて
ドアーズ / ドアーズ

ということで,ドアーズ。27歳で逝ってしまった3人の「J」(他は言わずもがなのJ・ヘンドリックス,J・ジョプリン,(後に27歳の「K」も逝ってしまうが))の一人,ジム・モリスン。
世界一,皮パンの似合う男であり,知性と野性を兼ね備えた奇跡のカリスマである。
本作は,ドアーズの名盤1st。一曲目の「BREAK ON THROUGH」を聴いてゾクゾクしなければ,ロック不感症だし,残念ながらロックを聴くのを止めたほうがいい。「LIGHT MY FIRE」も最高であるが,圧巻はラストの「THE END」。できれば,この曲を聴きながら死にたい。
ちなみにドアーズは本作発表('67年1月)と同年にこれまたロック史に残る大傑作の2nd(同年10月)を発表している。ある意味2枚組の1stみたいなものだ。信じられないが,こんなバンドが60年代後期にはゴロゴロいたのだ。

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