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2011.02.27 Sunday

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2008.09.28 Sunday

「ローリング・ストーン誌が絶賛!」っていう枕詞はいりません。

♯226
ロバーズ・アンド・コワーズ
ロバーズ・アンド・コワーズ / コールド・ウォー・キッズ

今月の記事はこれを含めて5件か・・・。過去最低水準です。
日々の仕事に忙殺されてすっかり更新回数が減っておりますが,まあ,今月は,フレンドリー・ファイアーズの大傑作デビュー作がご紹介できましたのでそれで良しというところではありますが。

近々購入予定の新譜の中で心待ちにしている作品としましては,オアシス,そして,キングス・オブ・レオンはもちろんのこと,満を持してのアルバム・デビューとなりましたオーストラリア出身のヴァン・シー,それとUSはカリフォルニア出身のコールド・ウォー・キッズの2ndアルバム。

本日は,彼らコールド・ウォー・キッズの06年(国内盤は07年)にリリースされました傑作1stアルバムをご紹介させていただきます。

04年にカリフォルニアで結成された4人組。音の方はといいますと,一言でいえば,21世紀型のネオ・ブルースとでもいいましょうか。ピアノとベースを中心とした重心の低いグルーヴ。そして,「このオケにはこの声しかないだろう」というような,ネイサン・ウィレットの腹の底から絞り出されるようなシャウト。USインディ・ロックなんてのは,大概が,田舎臭くてダサいものだとお思いの方(ある意味事実ですが・・・(笑))にこそ,是非本作収録の「HOSPITAL BEDS」なぞを聴いていただきたいです。個人的には,TV・オン・ザ・レディオ(新譜は未聴)はちょっと難解すぎてダメな方なので,これぐらい適度に前衛的で,適度にキャッチーなバンドの方がずっと好みです。ホワイト・ストライプス,KOLの傑作群とともに,00年代を代表する1枚になりそうな予感のする破格のデビューアルバムです。
2008.07.05 Saturday

バンド3兄弟

♯222
The New Fellas
ザ・ニュー・フェラス / ザ・クリブス

ザ・クリブス〔7/26(SAT)15:40〜 @ホワイトステージ〕

兄弟でロックン・ロールをやっているなんて,なんて素晴らしいのでしょう。

ゲイリー,ライアン,ロスのジャーマン3兄弟(しかも,ゲイリーとライアンは双子(!)でツイン・ボーカル,弟ロスがドラムスという編成が何とも微笑ましい)による英国のロックバンド,ザ・クリブス。'06年以来,2回目のフジロック出演になりますが,彼らもホントに最っ高!!のバンドなのですが,本国に比べ,ここ日本での人気がイマイチ地味なように思えます。

確かに,同じく'04年にアルバム・デビューを飾ったフランツ・フェルディナンドやレイザー・ライト,カサビアンといったバンド達に比べると地味かもしれませんが,この兄弟が創り出すロックは,これらのバンド達に負けないくらいクールで熱くてカッコいい。そして,これまでに3枚のアルバムをリリースしていますが,1枚毎に着実な成長を遂げ,本国では多くのファンからの熱い支持と同期バンド達からのリスペクトを得る屈指の人気バンドになりました。

彼らのベスト・アルバムを選ぶとすれば,2nd『THE NEW FELLAS』か3rd『MEN'S NEEDS,WOMEN'S NEEDS,WHATEVER』になるのですが,エッジの立ったラフでローファイな仕上がりなのに圧倒的にポップな,USインディの影響を強く感じる2nd(プロデュースは,かのエドウィン・コリンズ(!))の方が,個人的に好みです。(フランツのアレックスがプロデュースした3rdも傑作なのですが,音が随分行儀よくなったのとジャケが彼ららしくない(笑)ので・・・。)

前回のフジロック@レッドのライブは,「コイツら,リバよりカッコいいんじゃねえ?」と思うくらい,個人的にはその年のフジのベスト・パフォーマンスの一つだったのですが,今年は,ホワイト・ステージで更にパワーアップした彼らの熱演が繰り広げられそうです。ハード・ファイを観た後,エイジアン・ダブは諦めて,彼らを観に行くことにしよう。
2007.11.18 Sunday

世界水準

♯188
Fantasma
ファンタズマ / コーネリアス

普段欧米のロックを中心に聴いている方にはお分かりいただけると思いますが,邦楽ロックを聴いた時に最も気になるのは,その「歌謡性」です。別に日本のロックの“歌謡曲”的な部分を批判するつもりなど さらさらなく,単に気になるかどうかというレベルの話。それは,納豆の好き嫌いがその臭いが気になるかどうかで分かれるのと同じレベルの話です。

その意味において,私は邦楽ロックの持つ「歌謡性」がどうやら苦手なようです。最も分かりやすい例で言いますと「イエロー・モンキー」というバンドの音が苦手かどうかということです。私はこのバンドの持つ音の独特の“におい”がどうしても苦手です。(しつこいようですが,批判ではありません。苦手なだけです。)
欧米(特にUK)のロックバンドにも,独特の歌謡的な“におい”のするバンドは多く存在しますが,それらのバンドの多くには,R&Bやロックンロール,スカといった“防臭”効果のある音がベースに流れてて,気にならないのかもしれません。

くだらない前置きが長くなってしまいましたが,邦楽アーティストであるコーネリアスの本作('97年の3rd)を初めて聴いた時に,洋楽ロックよりずっと洋楽っぽい,その「歌謡性の無さ」にすごく驚いたのを覚えています。
お恥ずかしい話,それまでフリッパーズ・ギターさえ まともに聴いてこなかった邦楽音痴であったため,初めてこれを聴いた時の衝撃は相当なものでした。日本にもこんな凄い音を創りあげることのできる人物がいたのかと。結果本作は,マタドールとも契約を結び,アメリカやヨーロッパでも発売されることとなり,その後,小山田氏はブラーやらマニックスやらのリミックスも手掛けるなど,海外でも高い評価を得ることとなりました。

決して大袈裟な話でなく,小山田氏は当時の欧米ロック・アーティストを含めても5本の指に入るほどの才能だったように思いますし,本作は,そんなワールドワイドな評価を受けた彼が創った最高傑作であり,90年代ロック屈指の傑作です。
私のように普段邦楽ロックをあまり聴かない方にこそ聴いていただきたい一枚です。(ぜひ,ヘッドホンで聴くことをお勧めします。本作は買った当時,アーティスト側の意向でオレンジ色のヘッドホンが付録として付いていたぐらいですから。)
2007.08.19 Sunday

スティルスとヤングにとってのデジャ・ヴ

♯164
D醇Pj醇A Vu
デジャ・ヴ / クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤング

S:「今日,2人に集まってもらったのは,バンド編成でツアーをするにあたって,キーボードメンバーを探していたんだが,その人選についての相談なんだ。実は,ヤングにお願いしようと思っているんだがどうだろうか。」
C:「ヤング!? ヤングは最近,クレイジーホースっていうバンドを従えて,ソロでやっているじゃないか。2ndもリリースしたばかりだし。それに,スティーヴン,おまえとヤングは以前にもバッファローで・・・。」
S:「・・・・」
N:「スティーヴンにもいろいろ思うところがあるんだと思うけど,オレもデイヴィッドと同じ意見だな。3人でもうまくいっていることだし。何もヤングの力を借りなくても・・・。」
S:「確かに3人でもやっていけると思う。だた,今のままだと,演奏力の問題もあってツアーも儘ならない。バンドを強化してツアーを回りたいんだ。この前も話したように,ウィンウッドにもお願いしたんだけど,駄目だったんだ。何なら,ヤングにはギターを担当してもらい,オレがキーボードに回ってもいいと思っているんだ。いずれにしても,バンドの穴を埋めるにはヤングの力が必要なんだ!」
C:「オレは反対だね。ヤングの面倒はごめんだよ。確かにヤングの才能は認めるが,ヤツは自己主張が強すぎて,協調性がない。スティーヴン,そのことはオマエが一番よく知っているだろう。」
S:「そうなんだが・・・。ただ,オレは,ヤングの才能が加わったCSN(&Y)がどんなケミストリーを生み出すか見てみたい気持もあるんだ! オレに任せてもらえないか。」
C・N:「・・・・」

以上のようなやり取りがあったかどうかは定かでありません(すみません,ほとんど勝手な妄想です)が,このあと,CSNに新たなる巨大な才能ニール・ヤングが加わり,69年にCSN&Yを結成。同じ年に,ウッドストック・フェスティバルのステージ(結成後わずか2回目のステージ)に立つこととなります。

本作は,ウッドストックの余韻が冷めやらぬ'70年にリリースされた歴史的名盤。(ヤング抜きの)前作では,クロスビーとの共作の1曲も含め,半数の楽曲を提供していたスティルスでしたが,本作では,各メンバー2曲ずつ,そして1曲はスティルスとヤングの共作(残り1曲はジョニ・ミッチェル作)という構成で,後から加入してきたヤングへのスティルスの配慮がうかがえなくもありません。そうしたバンド内力学の変化もあってか,前作と比べて何とも言えない緊張感が張り詰める1枚となっています。スティルスの「CARRY ON」,クロスビーの「ALMOST CUT MY HAIR」,ヤングの「HELPLESS」と個々の個性をいかんなく発揮した素晴らしい名曲が披露される中,バンド内のエゴの対立を中和するかのような,いかにも温和なナッシュらしい2曲「TEACH YOUR CHILDREN」「OUR HOUSE」が個人的にはすごく好きだったりもします。

いずれにしても,本作が誕生するまでのメンバー間の人間模様や,ヒッピー・ムーヴメントという時代背景もあってか,どうしてもそれら抜きに語られることのない,多くを背負わされる羽目になってしまった宿命的なレコードです。
2007.08.17 Friday

いわゆるスーパーバンドです。

♯163
Crosby, Stills & Nash
クロスビー, スティルス&ナッシュ / クロスビー, スティルス&ナッシュ

“スーパーバンド”。
この表現を前にすると,どうしても懐疑的な気持ちが先に立ちます。大体,「個々のビッグバンドのキー・パーソンを集めて,もっと凄いバンドを作りましょう!」的な発想自体が短絡的といいますか,胡散臭いといいますか。バンドマジックって,そんな足し算だけで成り立つ話なら苦労しない。60年代後期から頻繁に使われるようになったこの表現。元クリームのE・クラプトン,G・ベイカーと元トラフィックのS・ウィンウッドが結成したブラインド・フェイスが代表的な“スーパーバンド”。他にエイジア(クリムゾンやイエスほかの合体)なんかも成功例なのでしょうか。近年で言うと,ヴェルヴェット・リヴォルヴァーなんかも,そうなんでしょうね。(大体,“スーパーバンド”の結成というのはメタル界で特に顕著ですよね。メタルは大体「足し算」で成立するので良しとしましょう。)

そんな数少ないスーパーバンドの成功例の中でも,奇跡的なスーパーバンドと言えるのが,このクロスビー・スティルス&ナッシュ(CSN)です。バーズのデヴィッド・クロスビー,バッファロースプリングフィールドのスティーヴン・スティルス,ホリーズのグレアム・ナッシュにより'68年に結成。60年代末期のヒッピー・ムーヴメントの象徴的なバンドとなった彼らは,この後,スティルスのかつてのあの盟友を加え,ウッドストックでもパフォーマンスを果たすこととなります。

本作は'68年の歴史的名盤。全米最高位6位。本作からは,ナッシュがホリーズのために書いた「MARRAKESH EXPRESS」やスティルスがジュディ・コリンズへの想いを歌った「JUDY BLUE EYES」などがシングルヒットしましたが,やはり一番の聴きどころは,「HELPLESSLY HOPING」でしょう。天にも昇るようなこの3人のコーラスこそが,CSNの真骨頂です。本曲は,初期のレコーディングで3人がその素晴らしさを確信し,グループ結成のきっかけにもなった名曲です。
2007.08.10 Friday

珊瑚は長寿?

♯161
インヴィジブル・インヴェイジョン
ザ・インヴィジブル・インヴェイジョン / ザ・コーラル

もうすぐザ・コーラルの通算4枚目「ROOTS & ECHOES」(限定ミニアルバムを含むと5枚目)がリリースされます。1stのリリースが'02年ですから,ミニアルバムを合わせると年間1枚ペースという,近年のバンドでは極めて珍しい多作なバンドといえます。

今のところの彼らの最高傑作を挙げるとすれば,(いずれもそれぞれに良さがあって甲乙付け難いのですが)個人的には本作「THE INVISIBLE INVASION」になります。1st「THE CORAL」は,激フリーキーなガレージサイケであり,例えるならドアーズやラヴ,ザッパといった感じでしょうか。続く2nd「MAGIC & MEDICINE」は逆にフォーキーなソフトサイケといった趣のドノヴァンやゾンビーズ(ジェイムズ・スケリーのハスキーボイスがコリン・ブランストーンと重なってしまう)に近い感触。
そして本作は,時にフリーキーでアグレッシヴに,時にフォーキーでメロウに,1st&2ndの最良の部分を見事に結実させた傑作だと思います。

同時期にデビューしたザ・リバティーンズやザ・ミュージックに比べ派手さのない地味なバンドですが,これらのバンドが解散や商業的苦戦を強いられている中,当時のガレージシーンも何処吹く風で独自路線を突き進んできた彼らの活動は痛快でもあります。

リヴァプールの偉大なる先達であるザ・ラーズやザ・ステアーズは短命でしたが,同じくデルタソニックのザ・ズートンズとともに,その時代のシーンに関係なく,長く愛されるバンドになってほしい。
2007.08.08 Wednesday

レオンの父

♯160
Willy and the Poor Boys
ウィリー・アンド・ザ・プアー・ボーイズ / クリーデンス・クリアーウォーター・リバイバル

フジでのキングス・オブ・レオンの圧倒的なステージが忘れられない。(そりゃ,フジ終わってまだ2週間そこらだもの・・)
今日も気がつくと YOU TUBE で彼らの動く映像を漁りまくっている自分がいたりする。
アイツら,カッコよすぎた。もう,何もかもロックだった。・・・惚れた。ロックスターに恋する乙女の気持ちが少しわかったような気がした。

そんな彼らの音楽は,明らかに本バンドの影響下にあるといっていいでしょう。

CCRは,ジョンとトムのフォガティ兄弟を中心に60年代末から70年代初期にかけて活躍した,泥臭いサザンロック(スワンプロックか)を独自のポップさでヒットさせた人気グループです。
CCRが凄いのは,傑作の2nd「BAYOU COUNTRY」,更なる傑作3rd「GREEN RIVER」,そして個人的には最高傑作である本作「WILLY AND THE POOR BOYS」という3枚の歴史的傑作を,'69年というたった1年間の間に立て続けにリリースしたことです。(更に言えば,翌年'70年には,全米1位の傑作「COSMO'S FACTORY」まで出しちゃったりしています。)
同じく,同時代にサザン/スワンプロックを鳴らしていたオールマン・ブラザーズ・バンドやザ・バンドに比べるとイマイチ正当な評価をされていないような気がしてなりませんが,激渋のR&Bを大衆のポップソングレベルに昇華させ,ヒット曲を連発させた彼らの功績は計り知れないと思います。

本作は,そんな彼らが'69年10月にリリースした前述の4thアルバム。彼らの諸作の中では最も南部ルーツへ踏み込んだ作品です。このアルバムのハイライトは間違いなくM6のベトナム反戦歌“FORTUNATE SON”でしょう。究極の「幸運な息子」であるブッシュへの痛烈な批判として,パール・ジャムがライヴで熱演する名曲です。

キングス・オブ・レオンが好きな若い人には是非聴いてほしい最高のロックアルバムです。
2007.07.25 Wednesday

金曜日だから,あの名曲も聴きたいね。

♯159
Pornography
ポルノグラフィー / ザ・キュアー

いよいよ前夜祭を含めれば明日からフジロックがはじまります。どうやら私も何とか仕事も片付き,無事27日から参加できそうです。

フジロックは,97年の天神山以来,よほどのことがない限り参加してきました。
はじめのうちは,友人達と何人かで参加していましたが,私の周りから一人また一人とロックを聴く仲間が減っていき,今では一人っきりで参加しています(しかも,キャンプ参加)。正直,はじめて一人でキャンプ参加したときはかなり心細い気持ちもありましたが,2年,3年と経つにつれ,今ではすっかりテントを張るのも上手くなりました(笑)。私にとってフジロックという場所は,音楽を心の底から満喫する場所であると共に,1年に1回,一人っきりで自分自身と向き合うことのできる唯一の場所でもあります。

30半ばを過ぎたいいオッサンが,嫁さんに半ば呆れられながらも,こうして,フジロックに毎年参加するのは,まず基本的に「ロックが死ぬほど好きだから」です。そして,あと,あの場所でしか見ることのできない,私と同じ全国から集まった「ロック馬鹿たち」の笑顔に魅せられたというのも理由の一つです。今年ももうすぐあのたくさんの笑顔に会うことができます。

さて,数回に亘ってフジロック参加のアーティストを取り上げてきましたが,最後はこの人たち,ザ・キュアーです。私達がフジロックを始めるずっと前から活動しているこの大御所バンドが,なんと23年ぶりに来日する,それがフジロックだなんて,なんて素晴しいことでしょうか。

一般にザ・キュアーはダークなゴスバンドというイメージが強いですが,実はかなりメロディアスなポップミュージックを鳴らすギターロックバンドでもあります。そういう意味でも,若い人たちにとってはあまり馴染みのないバンドではありますが,是非当日は彼らのステージを観ることをお勧めします。初めて聴く楽曲でも,きっと楽しめるはずですから。

私にとってのザ・キュアーといえば,本作です。ここから,彼らが始まったといっても過言ではない転機作であり,初期の最高傑作です。良くも悪くも,本作で日本におけるザ・キュアーのイメージが固まってしまったといってもいいでしょう。邦題がほとんどホラー映画並みですものね。(「ONE HUNDRED YEARS」→「血塗られた100年(!!)」,「THE HANGING GARDEN」→「首吊りの庭(!!)」)
まあ,本作の楽曲は決してフジ向きではありませんが,前述の「THE HANGING GARDEN」なんて,フジの広大なガーデンで聴くのもなかなか素敵かもしれません。

では,皆さん道中はお気をつけて。フジロックでお会いしましょう。

2007.07.13 Friday

1stも傑作なのでお聴き逃しなく。

♯156
Some Loud Thunder
サム・ラウド・サンダー / クラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー

昨年のフジですごく楽しみにしていたアーティストの1つだったクラップ・ユア・ハンズ・セイ・ヤー(CYHSY)。
まさかの直前キャンセルでしたが,満を持して今年フジのステージに立ちます。

そんな彼らは,2005年のデビュー以来,これまでに甲乙付け難い2枚の素晴らしい作品をリリースしている。レーベル契約なしの完全インディペンデントでのリリースという異例の流通形態でありながら,ほとんど口コミとライヴだけで全米ヒットを記録。まさに根っからのインディ・ロックバンドだ。

本作は今年初頭にリリースした彼らのセカンドアルバム。プロデュースに,フレイミング・リップスやマーキュリー・レヴを手掛けたデイヴ・フリードマンを起用した意欲作だ。
まず,1曲目の「SOME LOUD THUNDER」。音が割れて不快極まりない(笑)。ハッキリ言って聴けたシロモノではないこのテイクをそのまま使ってしまっているこの冒頭曲が,このアルバムにおける彼らの音に対する自由度を象徴している。この自由さをロックと呼ばずして,何をロックと呼ぶでしょう。
一聴すると,前作よりも楽曲自体のポップ度は減退しているようにも思えるが,それを補って余りある楽曲のバラエティと革新性に溢れた傑作だ。10年後は間違いなく本作の方が1stよりも傑作として評価されているであろうと確信する,スルメアルバム。

さあ,今年のフジではこのアルバムを携えて,CYHSYのリベンジライヴだ。
2007.04.04 Wednesday

止まると死んでしまうマグロの心境

♯130
Exit Planet Dust
イグジット・プラネット・ダスト / ザ・ケミカル・ブラザース

「PUSH THE BUTTON」以来2年ぶりのケミカルの新作がでるらしい。

本当にこのグループ(エドとトム)は偉大だと思います。
ケミカルとこの作品('94年)で出会ってから,もう既に13年が経とうとしています。ダンスミュージックという,立ち止まることを許されない最前のシーンにおいて,10年以上も停滞することなく走り続けているケミカル・ブラザーズ。
よく,もうケミカルは終わった・・・という論調を目にすることがありますが,全然そんなことありません。前作「PUSH THE BOTTON」は,過去にないくらいポップで同時にアグレッシヴな傑作でした。

ミュージックシーンの中でも最も賞味期限の短いジャンルにおいて,常に先鋭的で刺激的な音を提示し,我々を驚かせ続けているケミカルブラザースはどんなロックバンドよりもパンクな存在だと思います。
またフジで会える日を楽しみにしています。
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