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2011.02.27 Sunday

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2007.12.08 Saturday

こちらも,忘れたフリはさせないぞ。

♯194
エクスペクティング・トゥ・フライ
エクスペクティング・トゥ・フライ / ザ・ブルートーンズ

前回のドッジーに引き続き,忘れてはならない かつてのブリット・ポップの雄,ザ・ブルートーンズ。

こちらは再結成とかではなく,'95年のデビューから粘り強くコンスタントにアルバムをリリースし続け,昨年には通算5枚目のアルバム『ザ・ブルートーンズ』(すみません,未聴です)を発表しています。デビュー時はブリット・ポップの追い風に乗って,華々しく活躍するも,その後,シーンの急速な衰退により,メディアによる彼らの扱いも一気に萎んでしまい,すっかり地味な存在に追いやられてしまった感があります。そんな気まぐれなメディアやシーンの動向とは関係なく,今でもこうして解散することなく活動を続けていることこそが,彼らが本物であることを示す何よりの証左ですし,リスペクトされるべきバンドだと思います。

本作は,彼らの記念すべき傑作デビューアルバム。
バッファロー・スプリングフィールドの同名曲から取られたと思わしき名前のこのアルバムは,リリース当時,あのオアシスの『モーニング・グローリー』を蹴落として全英初登場1位を獲得しました。「スライト・リターン」,「ブルートニック」等,ストーン・ローゼスからの影響を強く感じさせる楽曲群は,まさにジャケットに描かれた孔雀の羽のような眩さを放つ名曲ばかりです。

その後,2ndが比較的地味であったことや,前述のとおりシーン自体の失速もあってか,本作のアルバムタイトルで彼らが切望した大きな「飛躍」を果たすことはできませんでしたが,今もこうしてコンスタントにアルバムをリリースし続けている彼らの姿を見るにつけ,まさに「飛べなくても輝き続ける」孔雀そのもののようなバンドだと思えてきたりします。

実のところ,近年の彼らの作品をほとんどフォローできていませんので,これを機会にあらためて買い揃え,もう一度彼らの作品とじっくり向かい合うことにしたいと思います。
2007.10.18 Thursday

新しい生物の誕生

♯180
Debut
デビュー / ビョーク

90年代で最も重要なソロ・アーティストは誰か。

ベック,ジェフ・バックリー,トレント・レズナー(NIN),エリオット・スミス。
どれも間違っていないですし,90年代は本当に多くの素晴らしいソロ・アーティストが誕生した10年でもあったような気がします。そんな90年代において,やはり最重要アーティストとして絶対外せないのが,このビョークでしょう。

彼女の芸能活動歴は,実のところかなり長い。母国アイスランドでは11歳の頃からレコードデビュー(好セールスだったらしい)し,その後,我々の多くがはじめて彼女の存在を知ることとなるシュガーキューブスに至るまでに,いくつかのバンドで活動をしています。シュガーキューブスで3枚の佳作を残し,ビョークというエキセントリックで無垢な存在は広く世に知られることとなりましたが,そんな彼女のまだ誰も気付いていなかった計り知れない潜在能力がついに日の目を見ることになったのが,ネリ―・フーパーと創り上げたこの「DEBUT」というソロデビュー作('93年)でした。

本作に見られる「アコースティックサウンドとエレクトロニカの幸福な融合」は後の多くのアルバムに絶大な影響を与えたのは間違いありませんし,本作がなければ「OKコンピューター」も存在しなかったかもしれません。それぐらい当時のシーンに与えた衝撃は大きなものでした。(この頃レディオヘッドは,まだ「PABLO HONEY」でギターを搔きむしっていた頃です。)

本作で試みられた方法論を,同じくネリ―・フーパーとともに,トリッキーやハウィーBといった豪華ゲスト陣も交えてバラエティ豊かに展開していった次作「POST」が,彼女の最高傑作であることに疑いの余地はありませんが,未だ眠っていた彼女の潜在的な才能を最初に引き出すことに成功した本作の歴史的意味は非常に大きいと思います。
2007.09.27 Thursday

万華鏡ワールドへようこそ

♯174
Keep It Like a Secret
キープ・イット・ライク・ア・シークレット / ビルト・トゥ・スピル

昨今のUSシーンは,明らかに地殻変動が起こりつつあります。
デス・キャブやザ・シンズ,モデスト・マウス,更にはスプーンまで,USインディー界の重鎮達(多くは既にメジャー流通ですが)の作品が全米アルバムチャートを席巻しています。これらのコアなバンドが,これほどまでに一般的な評価を獲得しつつある状況をみるにつけ,一体何が起こっているのだろう(リスナーの質が向上したのか?ただの一過性の流行りか?)と思わず首を傾げてしまうところもありますが,いずれにせよ良質なバンドが正当な評価を受けているというのは,シーンとしてはとても健全なことですし,これらのバンドの一ファンとして純粋に嬉しく思います。

で,CMJ常連の米国ギターバンドの良心,ビルト・トゥ・スピル。
彼らのアルバムは売れているのでしょうか。(チャートに明るくないので,売れているのかどうかホントに知りません・・。)
昨年には通算7作目(メジャー5作目)となる「YOU IN REVERSE」(「KEEP IT LIKE A SECRET」に匹敵する傑作!)をリリースし,健在ぶりをアピールしたところですが,前述のバンド達に比べ,どうも世間的な扱いが地味な気がしてなりません。このバンド,最高なのに。

本作は彼らのポップな側面が爆裂した最高傑作(4th)。かつて,彼らの大ファンだったあのエリオット・スミスをして「万華鏡」と言わしめた捲るめくサイケデリック・ポップ・ワールド。いくつにも折り重なったギターのフィードバック・ノイズとダグ・マーシュの鼻に掛った切ないハイトーン・ボイス。私は,この眩いサイケデリアを耳にすると(音圧は相当違いますが)ついつい私の大好きだった頃のスマパン(サイアミーズ期)を連想してしまいます。

いずれにしても,個人的には,今最もフジロックに来てほしいバンドであり,すべてのギターロック・ファン必聴の1枚だと思います。
2007.09.08 Saturday

愛すべきピアノマン

♯169
Ben Folds Five
ベン・フォールズ・ファイヴ / ベン・フォールズ・ファイヴ

パンクアルバムだ。

ピアノというクラシカルで“高尚な”楽器を,打楽器のように叩き弾いたり,挙句の果てにはジャンピングエルボー(!?)を食らわしてしまう痛快さ。たぶん,クラシックの世界では許されない行為なのかもしれない。楽器に対する敬意がないなんてね。
ロック的にみれば,骨董品みたいなウン千万円もするような歴史的名器とやらを,ホントに音色の違いがあるのかどうか知らないが,したり顔で悦に入って弾いている連中の方が,よほど気持ち悪い。
偉いのは「人間さま」であって,楽器は人間さまの頭ん中で鳴っている音を表現する道具に過ぎない。退屈だったら歯で弾いて遊ぶし,いい音が出なけりゃ叩き壊すし,仕舞いには燃やしちゃう。う〜ん,ロックってなんて野蛮でお下品なのでしょう。(ただ,ベンの鍵盤アクションはピアノに対する愛情表現そのものなのだけどね。)

ベン・フォールズ・ファイヴの記念すべきデビューアルバム。音を外しても全く気にしない乱暴極まりないピアノ,ファズかかりまくったブリブリのベースにドンスカドラム。そして,ファルセットなのか,ただ声が裏返ってんのかわからない素っ頓狂なボーカルに,かなり間抜けでチープなコーラス。まさに,ガレージロックそのもの。
しかし,そんな3人が紡ぎ出すロックは,エルトン・ジョンもトッド・ラングレンも真っ青な,極上のポップソングの数々。

本作は,グランジシーンとその揺り戻しで台頭しつつあったローファイシーンの端境期にある当時のUSシーンを象徴する1枚であり,既成のロックマナーを打ち壊し,「ギターレス」という新たなバンド形態の可能性を,ユーモアたっぷりに提案したパンクアルバムです。
2007.08.24 Friday

快便ロック

♯165
Pioughd
ピーオード / バットホール・サーファーズ

フジロックの!!!のパフォーマンスを見て,アメリカ合衆国という国には本当にトンデモない輩がウジャウジャいるのだということをあらためて再確認した次第です。

思えば,'90年代のUSシーンにはたくさんの変態な方々が活躍しておられた。フェイス・ノー・モア,プライマスにスーパーサッカーズ,ドゥワーヴスなんてのもいたっけ。そして,バットホール・サーファーズ。まさに変態ロックの最高峰。更に凄いのが,この頭のおかしい人たちがメジャーデビューしたという事実(しかも,ジョン・ポール・ジョーンズのプロデュース(笑))。ありえないだろう,普通。こんなお下劣極まりないバンドがメジャー流通なんて。そんなにアメリカのレコード会社って“尻の穴”がデカイのか?(うまい)

本作は,そんな彼らが,奇跡のメジャーデビューを果たす前に,ラフ・トレードからリリースされた5th。
このテキサスの変人たちが奏でる音は,あらゆるジャンルのロックを完全にウンコまみれにし(“壊す”のではなく,“ウ○コまみれにする”のがポイント(連呼するのは恐縮するので“○”でボカシてみた)),ロックというものを徹底的にオチョクリ倒し,サイケもパンクもオルタナティヴも,誰も偉い人なんていないんだよということを教えてくれた,ある意味,究極のパンクロック。(なんか正当化するのも,すごい間違っているような気がしないでもない・・・。)

かのドノヴァンの名曲「ハーディー・ガーディー・マン」も,ヘンテコに調理されちゃってます。
2007.06.13 Wednesday

いまだ再評価の気配なし

♯150
アンド・ゼイ・ウォークト・アウェイ
アンド・ゼイ・ウォークト・アウェイ / ザ・バンディッツ

リヴァプール出身で,当時オアシスの大のお気に入りのバンドだったザ・バンディッツのデビューアルバム。(・・・にして,ラストアルバム。)

こういう音すごく好きで,2ndアルバムを楽しみにしていたのに,あっさり解散してしまうなんて。
当時から同郷のザ・コーラルとも比較されたりしていましたが,私は断然ザ・ラーズ(!)(同じくリヴァプール出身)やザ・ステアーズ(!!)(これまた同じくリヴァプール出身)そのまんまという感じで,甚く興奮したものでした。
なにも,1stで解散してしまうところまで(厳密にはザ・ラーズは解散していませんが)先輩に倣わなくていいのにね。

という訳で,先に挙げたバンドが好きな方はきっと虜になるであろう,将来絶対再評価されるべき名盤です。
2007.05.11 Friday

いざ,南へ

♯142
The Southern Harmony and Musical Companion
ザ・サザン・ハーモニー・アンド・ミュージカル・コンパニオン / ザ・ブラック・クロウズ

久々に押入れから引っ張り出して聴いて再び中毒になっております,ザ・ブラック・クロウズ。

ブラック・クロウズといえば,やはり1st('90年)か本作2ndでしょうか。
本作がリリースされたのは'92年。「NEVERMIND」がリリースされたのは'91年ですから,まさにグランジ真っ只中に,かなり場違いな音で当時さぞや浮いていただろう?と思われるかもしれませんが,ちょうどその時期,彼ら同様,浦島太郎ロックを奏でる無邪気でイカした輩は結構いました。レニー・クラヴィッツの名盤2ndは'91年,ジャミロクワイやアトミック・スウィングのデビューは'92〜'93年。90年代初頭のロックシーンは今思うととてもハッピーな時期でしたね。彼が自らの頭をブチ抜くまでは・・・。

1stから既にサザンなハーモニーを奏でてましたが,ルックス的にはまだ若干メタルな香りを残していた彼らが,いよいよ南部の最深部へと足を踏み入れ始めた傑作2nd。
ザ・バンドへのオマージュか,ジャケットも文句なしに名盤のオーラを発しています。

2007.05.09 Wednesday

ぶらっく・れべる・もうたあさいくる・くらぶ。

♯141
ハウル(期間限定)
ハウル / ブラック・レベル・モーターサイクル・クラブ

新作,まだ数曲のみの試聴ですが,かなりいい感じな感じ。

ぶらっく・れべる・もうたあさいくる・くらぶ。
名前がカッチョ良すぎるぞ(笑)(正直ダサいが,そこは愛嬌ということで)。
個人的にはストロークス以降,それこそ雨後のタケノコのように現れた数多のガレージロックンロールバンドの中で最も愛すべきバンドの一つです。

1stと2ndでは,ジザメリとヴェルヴェッツとT.レックスを足したような,ダークでサイケデリックなロックンロールを聴かせてくれていた彼らが,突然,ブルーズ,フォーク,ゴスペルといった米国のルーツミュージックに目覚めた傑作3rd。正直,ここまで方向転換してくるのには驚いたが,彼らの音楽性の幅を飛躍的に広げることとなったこの大きな変化は◎。名曲M4の「AIN'T NO EASY WAY」なんて,はっきり言って「PUMP」時のエアロじゃんって感じです。

本作でのBRMC流ブルーズが,先日リリースされた新作「BABY 81」に血肉化されており,そちらも必聴です。
2007.03.08 Thursday

今こそ再評価を

♯121
スープ
スープ / ブラインド・メロン

もし,今もシャノン・フーンが生きていたら,ブラインド・メロンというバンドは今頃どんなバンドになっていたのだろう。そして,そんなブラインド・メロンをフジのグリーンステージで観ることができたなら,どんなに素敵なことだったろう。
この傑作2nd(にしてラスト)アルバムを久しぶりに聴いているとそんなことをつい妄想してしまいます。

ブラインド・メロンのブレイクは,幸か不幸か,当時ガンズのアクセルがお気に入りということで,音楽性よりも話題性が先行して注目が集まったことがきっかけでした。そして,その話題とともにシングル「ノーレイン」(1st収録)が大ヒット。当時,グランジで沸き立つUSシーンにおいて,(今聴くと全然グランジではないが)なぜか彼らもグランジバンドとして括られ,それこそグランジファンからは(当時,時代遅れとされつつあったガンズのアクセルがプッシュしていたこともあってか)あまり好感をもたれていなかったような記憶があります。そして,私も1stアルバムにおいては,(ちょうどパールジャムの「ten」でもそう感じていたように)今ひとつ垢抜けない,モッサリとした印象を抱いていました。

この2ndアルバムは,そんな1stアルバムのモッサリ感を完全に払拭し,彼らの幅広い音楽性が前面に押し出された最高傑作だと思います。今聴いても,これぞ王道アメリカンロックといえる大陸的なスケールを感じる傑作であり,同じように2ndアルバムで飛躍的な成長を見せたパールジャムの「VS」に匹敵するものだと思います。

次作を聴けないことに対する無念さを強く感じる,無限の可能性を秘めたバンドの早すぎるラストアルバム。
2007.02.25 Sunday

別れても好きな人

♯118
バッファロー・スプリングフィールド
バッファロー・スプリングフィールド / バッファロー・スプリングフィールド

クリーム同様,活動は僅か'66年〜'68年でありながら,3枚の名作(3作目は解散後リリース)を残し,ロック史に多大な影響を及ぼしたバッファロー・スプリングフィールド(その影響は日本のはっぴいえんどにも及ぶ)。
S・スティルス,R・ヒューレイ,そしてN・ヤングという,才能溢れる3人の個性が激しくぶつあかり合いながら,緊張感溢れるロックを創り出す。とりわけ,スティルスとヤングは,幾度となく衝突しながらもなんだかんだで活動をともにする腐れ縁みたいな二人です。バッファローが解散したのも二人のエゴの衝突が原因で,しかしその後も,CSN&Yでまた一緒になったりと,仲がいいんだか,悪いんだか。

一般的に彼らの最高傑作は,前衛的な要素とポップな要素のバランスが絶妙な2ndといわれていますが,個人的にはこのデビューアルバムが一番好きです。
スティルスとヤングが自らの楽曲をシングルにすべく(?),それぞれ入魂の楽曲を持ち寄っただけあって,どこを切っても名曲ばかり。その中でもとりわけ好きなのがヤング作の「OUT OF MY MIND」。次の2ndでその才能を更に爆発させることになるN・ヤングではありますが,やはりこの1stにおいても,彼の楽曲に惹かれてしまいます。
このヤングの才能にスティルスはずっと嫉妬し続けていたのかもしれません。
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