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2011.02.27 Sunday

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2009.01.22 Thursday

最後の贈り物

 ♯232 ザ・ギフト / ザ・ジャム

すっかり更新が停滞してしまっていますが,久々にアップします。

先日,スティーヴ・マリオットのスモール・フェイセズをご紹介しましたので,そのマリオットから強い影響を受けているモッド・ファーザー,ポール・ウェラー率いるザ・ジャムの作品を。
あの偉大なジャムの作品を未だに取り上げていなかったというのは,全くもって,英国ロック・ファンとしては許し難いことではありますが,正直,ジャムの6枚のオリジナル・アルバムは,どれもそれぞれが意義深くて,「ベストを選べ」というのは甚だ無茶な話のように思えます。

若さ漲る記念すべき歴史的なデビュー作『IN THE CITY』も最高だし,1stからわずか半年でリリースされた2nd『THIS IS THE MODERN WORLD』もウェラー本人が失敗作だと酷評するほど悪くない作品だし,後のジャムの音楽性を方向付けることになる大きな飛躍作となった傑作3rd『All MOD CONS』はいうまでもない大名盤ですし,NMEでベスト・バンド,ベスト・アルバムを独占し,完全に英国ロックのヒーローにまで登りつめた代表作4th『SETTING SONS』も捨てがたい。ビートルズのようなサイケデリック要素を打ち出した5th『SOUND AFFECTS』は個人的に最もよく聴いたお気に入りの1枚だし,ホーン・セクションまで導入し,モータウンもファンクもジャズも飲み込んだ,もはや初期のジャムとは比較にならないほどの幅広い音楽性を手にしてしまったラストアルバム『THE GIFT』は,彼らの集大成的作品といえるでしょう。

作品を経るごとに,これほどまでに着実に音楽性を広げていき,成長の足跡を残していったバンドって,ジャム以外にはビートルズぐらいしか思いつきません。一般に,作品の質とセールスは必ずしも相関があるとは言えませんが,彼らの場合,1st〜6thの全英最高位が 20位→
22位→6位→4位→2位→1位 ですから,セールス面においても着実にステップアップしていったといえます。そして,絶頂期に解散。ロック史上,最も美しい解散。

「僕らは,自分たちの成し遂げたことすべてに対して価値を持たせたい。僕らが君たちファンと共に築き上げてきたものには意味がある。それは誠実さであり,情熱であり,エネルギーや若さといったものだ。」だって。ホント泣けてくるよなあ。リアルタイムで体験した世代が羨ましい。

はっきり言って,アルバムはどれでもいいです。全部聴いてください。

2007.12.21 Friday

最も陰鬱な傑作

♯199
クローサー
クローサー / ジョイ・ディヴィジョン

これが当ブログで紹介する199枚目のアルバムになるのですが,今年は200枚目で締めようと考えています。当初,記念すべき200枚目に,私も強い影響を受けた作品であるジョイ・ディヴィジョンの本作「クローサー」をもって来ようと決めていましたが,さすがに年の締め括りにこのアルバムで終わるのもどうなんだろうと思いまして,止めることにしました(笑)。

という訳で,'80年発表のジョイ・ディヴィジョンの2nd「クローサー」。
いうまでもなく,本作は,イアン・カーティスの自死後にリリースされた作品であり,ジョイ・ディヴィジョンの最後の作品です。本作は,80年代以降のポスト・パンク/ニュー・ウェーヴを象徴する1枚であり,ロック史においても歴史的名盤として高い評価を受けている作品ではありますが,(熱烈なファンの一人として誤解を恐れずに言わせていただくとすれば)個人的には,ことサウンド面において過剰なまでに本作を絶賛する向きにはあまり賛同できません。確かにクラフトワーク等の影響を受けたダンス・ミュージックをパンク・ロックに持ち込んだ方法論は,当時としては画期的ですし,後のニューオーダーの音楽スタイルの布石となるものではありましたが,(とりわけ1stにおいては)素人に毛の生えたようなレベルのテクニックしか持ち得ていない彼らの演奏は,とても称賛される類のものではありませんでした。

それでもジョイ・ディヴィジョンにどうしようもなく魅かれてしまうのは,やはりイアン・カーティスというヴォーカリストの存在にあるのでしょう。このバンドと彼の自殺を切り離して考えるのは,そもそも無理な話であって,(不謹慎な言い方ですが)彼の死によってこのバンドは永遠の生命を手に入れたのです。

母さん信じて/僕は頑張ったんだ/できる限りのことはやってみた/
僕はこれまで経験してきたことを恥ずかしく思う/
自分がこんな人間であることが恥ずかしい/孤立

彼らの代表曲「アイソレイション」の一節ですが,こんな自虐的で内省的な歌詞を私は知りません。そして,この歌詞がフィクションでも何でもなく,心の底からの心情吐露であって,その歌詞に偽りがないことを自ら命を絶つことで証明してしまったのは,ロック界広しといえど,イアン・カーティスぐらいです。

客観的に冷静に聴くための作品ではなく,大いにイアン・カーティスの詩の世界に浸って聴くための作品です。そうすれば,不思議なことに,彼らの稚拙な演奏も,チープなダンス・ビートも,すべてはイアン・カーティスの「喪失感」を表現するために鳴っている必然的な音として聴こえてきます。もう逃れられません。
2007.12.13 Thursday

忘れたフリではなく,ほんとに忘れちゃった?

♯195
Doubt
ダウト / ジーザス・ジョーンズ

今は素知らぬ顔しているけど,90年代初頭,みんな夢中になっていたはずの本作。

ジーザス・ジョーンズは,所謂「デジロック(そもそもこの安いネーミングが致命的だったのかも)」の先駆者として,当時かなり脚光を浴びていた存在で,日本の多くのロック雑誌も,彼らを好意的に評価していたような気がします。しかし,その後現れたプロディジーやケミカル・ブラザーズが,同じくロック的なアプローチでテクノやブレイクビーツを浸透させていく中で,世の中の多くのリスナーが「ホンモノはこっちだ!」的な感じで彼らの虜になり,ジーザス・ジョーンズのことはすっかり「無かったこと」にしてしまいました(偏見?)。

音楽評論家の方々がよくおやりになる「90年代の名盤」的な企画があったとしても,恐らく,ブロディジーの「ファット・オブ・ザ・ランド」やケミカルの「イグジット・プラネット・ダスト」があげられたとしても,ジーザス・ジョーンズの「ダウト」があげられることは少ないと思われます。やはり,作品というのは,時代を経ることであらためて相対化され普遍的な評価を得て,はじめて「名盤」という称号を与えられるのでしょう。
それにしても,当時,本作を鼻息を荒くして大プッシュしていた評論家さんは腐るほどいたけどなあ。時代とは恐ろしいものです。

ジーザス・ジョーンズが'91年に発表した2nd。全米でも大ブレイクを果たした好盤です。ご多分に漏れず,私は当時彼らに夢中でしたし,今でも彼らの1st〜3rdはすべて売り払うことなくしっかり保有しています(何度,売ろうと思ったことか・・・(笑))。

「ロックとダンスの融合」に対する彼らの貢献が「無かったこと」にされるには,あまりに気の毒な気がする,もっと評価されてもいいはずの1枚。
2007.12.02 Sunday

映画『断絶』もセットでご鑑賞ください。

♯192
Sweet Baby James
スウィート・ベイビー・ジェイムス / ジェイムス・テイラー

70年代のシンガー・ソングライター・ブームの火付け役となった存在でもあるジェイムス・テイラー。そんな彼が残した70年代ロックを代表する一枚が本作「スウィート・ベイビー・ジェイムス」です。

この作品はいわゆる「ロックの名盤」的企画でも70年代を象徴する1枚として必ず取り上げられる定番的な作品ではありますが,私のような後追いの世代にとっては,当時の「時代の空気」を想像しながら本作に接するも良し,そんな時代性に関係なく,優れたシンガー・ソングライターの残した「名曲集」として接するも良し,そんな普遍的な傑作だと思います。

本作が発表されたのは'70年。
ベトナム戦争が泥沼化し,ヒッピー達の標榜した音楽による「愛と平和」の幻想が「オルタモントの悲劇」により脆くも打ち砕かれ,そのウッドストック世代の象徴だったジミ・ヘンドリックスやジャニス・ジョップリンが時を同じくして逝ってしまう。こうした「祭りの終焉」を告げる出来事をきっかけにして,ロックが一気に内省期に入っていったわけですが,そんな時代の感傷的な空気を作り上げるのに貢献したのが,サイモン&ガーファンクルの「明日に架ける橋」であり,ビートルズの「レット・イット・ビー」であり,そして本作に収録されているジェイムス・テイラーの「ファイア・アンド・レイン」でした。時代の激動を“火や雨”になぞらえ,過ぎ去った時代への感傷と来たるべき新しい時代への不安を内省的に歌ったこの名曲は,多くのリスナーの共感を呼び,全米3位という大ヒットとなりました。

ジェイムス・テイラーというシンガーの魅力は,やはり何といっても その甘く優しい歌声にあるでしょう。大学の医学部長を務める厳格な父親のもと育った彼は,裕福ながらも厳しい父親の考え方に適応できず,若いころに精神病を患い,ドラッグに溺れた時期もあったと聞きます。そんな繊細で優しすぎる彼の性格をそのまま映し出したようなスウィートな歌声は,人々の心に優しく寄り添う,まさに癒しの歌声です。

それまで愛とか平和とか戦争とか,何かと大仰な概念と対峙してきたロックが,「個」の内側の世界観へと向かい始めるきっかけとなった等身サイズの傑作です。
2007.10.21 Sunday

音楽の力

♯181
Jimmy Eat World
ブリード・アメリカン / ジミー・イート・ワールド

'02年2月@新宿リキッドルームで初めて観たジミー・イート・ワールド(JEW)のライブ。
私はステージ横の,メンバーとオーディエンスの双方が見える場所で観ていたのですが,この時に見たオーディエンスの笑顔が忘れられません。JEWの音楽は,オーディエンスを一人残らず笑顔(中には泣きながらの笑顔も)にさせる圧倒的にポジティヴなエネルギーを発しており,そこにはとてつもなくハッピーなヴァイブに満ちていました。「音楽の力ってすごいよなあ」なんて,いたく感動したのを覚えています。

ジミー・イート・ワールドの通算4枚目となる「ブリード・アメリカン」。
私にとって本作は,ウィーザーの傑作1stや2ndと同じくらい普遍的な傑作ギターポップアルバムであり,所謂「エモの傑作」なんて評価ではすごく物足りなく感じてしまうほど,“エモ”とかそういうセコいジャンルの中だけで語られてほしくない傑作です。

本作は,とにかく名曲が満載です(ホントに)。まずは,M1〜3の怒涛のポップチューンにヤられます。この胸を締めつけるメロディは何なんでしょうか。「切ない」なんて感情はとっくの昔に無くしてしまったと思っているそんな“オーバー30”のオジサン(私)も一発で胸キュンにされてしまう珠玉のポップ・ナンバーの連打です。
そして,ファンの間で最も人気の高い彼らの代表曲M5“SWEETNESS”。間違いなく本作のハイライトであるこの曲は,ライブで最も盛り上がりをみせるアンセムソング。
そして,後半も名曲のオンパレード。弾けるようなポップソングM7“IF YOU DON'T,DON'T”(ホント名曲だなあ),激しくもフックのある美メロのM8“GET IT FASTER”,極めつけは,どこかコミカルな超陽性ナンバー
M10“THE AUTHORITY SONG”。

よく,「捨て曲ナシ」なんて言われる作品を聴いてみて「そうかあ??」なんて思うことがあったりしますが,本作は本当に1枚通して名曲がズラリと並んだ,掛け値ナシの傑作です。

正直,次作の「フューチャーズ」に若干地味な印象を受けてしまっていたのですが,新作はこの「ブリード・アメリカン」に迫る弾けたポップアルバムになりそうですので,今から楽しみでなりません。
2007.10.06 Saturday

芸術は爆発だ!

♯176
Orange
オレンジ / ザ・ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン

世間のホワイト・ストライプスに対する評価があれだけ高いのに,彼らよりずっと昔から,同じくブルースを解体し,最新のロックンロールとして再構築してみせたこのバンドの功績があまり語られないのは間違いだと思います。彼らのブレイク時期が,同じくデルタ・ブルースをヒップでクールなオルタナロックに調理して見せたベック・ハンセンという巨大な才能の出現と同時期だったということも,彼らの評価を中途半端なものにしてしまった原因の一つといえるかもしれません。

このバンドの前身は,80年代中期からワシントンDCで活動をしていたノイズパンク・バンド,プッシー・ガロアですが,その後90年代に入り,彼らは活動の拠点をガレージパンクの聖地であるニューヨークに移し,「ブルースの爆発」という最高にクールなバンド名を名乗り,活動を開始することとなりました。ジョン・スペンサー(vo,g),ユダ・バウアー(g),ラッセル・シミンズ(dr)(奇しくも,ストライプスと同じベースレス)という変則的なバンド構成で鳴らす音は,まさにパンクとブルースを融合させた最高に熱くて最高にクールな(矛盾した表現ですが,本当にそんな音だからしようがない)最新型のロックンロールでした。

「ブルース」という伝統音楽に「パンク」という初期衝動を詰め込んで爆発させた彼らの音楽は,まるで子供がカエルの口に爆竹を詰め込んで爆発させるかのような,そんな無邪気な“実験”感覚から生まれた音楽といえるかもしれません。だからこそ,彼らのロックからは何ともいえないB級な臭いがするし,そんな愛すべきB級感覚が,「熱い」けれども,決して暑苦しくなく,「クール」だけれども,ニヒリズムの微塵も感じさせない,彼らの絶妙な立ち位置をつくっているような気がします。

94年リリースの最高傑作3rd。
M1「BELLBOTTOMS」,M8「BRENDA」あたりなど,今聴いてもゾクゾクするし,その後興ったガレージロック・ムーヴメントのずっと先を行っていた彼らの音楽は,もっと評価されるべきだと思います。
2007.07.17 Tuesday

. . . AND JUSTICE FOR ALL

♯157
†
† / ジャスティス

今年のフジロックのハイライトのひとつが,2日目の夜中のレッドです。

SPACE COWBOY 〜 SIMIAN MOBILE DISCO 〜 TAKKYU ISHINO 〜 JUSTICE という狂乱ダンスパーティーの夜です。そのため,日中になるべく体力を温存しようと目論んでいるのですが,!!!にクーラにイグアナ兄貴にアッシュにビースティーときた。こうなりゃ,3日目捨てるつもりで燃え尽きるか。

と,2日目がタイム・スケジュール的にかなりタフな1日になりそうですが,その中でも特に見逃せないのがこの人たち,ジャスティス!
しかし,何なのでしょうか,このブツ切れビートは。そして,このノイズの嵐は。
オーディエンスを躍らせるつもりがあるのでしょうか。「踊れるものなら,踊ってみやがれ」と挑発しているようにさえ思えてしまう,ある種の悪意を感じます。
しかし,これがすごくロック的なのです。そこら辺のロックバンドよりもよっぽど「ロック」というものをおわかりの音。このブッといブリブリのベースラインとフランス産の甘ったるいメロディが,すごくロック的なカタルシスを生み出しています。

今年,フジで見逃すと間違いなく後悔するであろう激注目のアーティストです。
2007.05.04 Friday

偉大なるロックギタリスト(兼 爆音研究家)

♯140
エレクトリック・レディランド
エレクトリック・レディランド / ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

個人的に“ギター”という楽器に強い思い入れはなく,ロックにおけるギタリストの存在自体にも特別な思いはないのですが,敢えて「好きなギタリストは?」という,今時メタル少年もしないような質問を受けるとしたら,ジミ・ヘンドリックスかジャック・ホワイトと答える。(ストライプスの新作がとんでもないことになってそうで楽しみ。)

言うまでもなく,ジミ・ヘンドリックスというギタリストは,ロックにおけるギターという楽器の可能性を無限大に拡げた,ロック史において最も重要なギタリストの一人である。
ですが,個人的には,ジミ・ヘンドリックスというギタリストは常軌を逸した変態ギタリストだと思っています。(あくまで私見ですのでジミヘンファンの皆様お許しください。)
右利き用のストラトを左利き用に逆に弦を張って弾く,しかも右利きのくせに。まず,この発想自体,相当クレイジーでロックだ。
ギターのプレイスタイルにしても,背中に廻して弾くわ,歯や舌で弾くわの変態プレイ。挙句の果てにはやることなくなってギターを燃やしちゃう。あの時代のロックで,そんなブッ飛んだパフォーマンスをすること自体凄すぎる。
そして,爆音に対する飽くなき探求。彼の頭の中で鳴っている暴力的で刺激的な音を具現化するべく,とんでもない爆音で当時のあらゆるアンプ類,エフェクター類を試しまくる爆音研究家でもある。それは,様々な薬品を調合し,誰も知らない新薬を開発するような爆発頭の化学者のイメージと重なる。
しかし,そんなジミ・ヘンドリックスがいなければ,ロックはもう10年遅れていただろうと思う。

ジミ・ヘンドリックスの3枚はどれも大傑作で甲乙つけ難いが,前2作からのチャス・チャンドラーの手を離れ,セルフプロデュースで創り上げた本作(3rd)が特に愛聴盤。
ジミの頭の中になっている音を誰にも邪魔されず最もダイレクトに盤に封じ込めることに成功した,3枚中最もカオスな一枚。
2007.04.21 Saturday

溶けてなくなりたい

♯135
サイコ・キャンディ
サイコ・キャンディ / ジーザス・アンド・メリー・チェイン

部屋の窓ガラスを震わせるほどの歪みきった隙間のないフィードバックノイズ。
そして,そのノイズ粒子によって奏でられるのは,アチラ側とコチラ側の境界線をすべて溶かして曖昧にしてしまう,限りなく甘いメロディ。
スコットランドから現れたノイズジャンキー兄弟がロックンロールで積極的に主張したかったのはそれだけである。それ以外は徹底的にニヒリスティックで無表情で匿名的であり続けた。学園祭バンド的なグルーヴゼロのベースに,ボビーギレスピーが叩いているということ以外特筆すべきことが見当たらないドラム(このドラムをモーリン・タッカーのそれに例えるのはどうか)。そして,ほとんどメロディをなぞるだけで,徹底的に無表情で没個性なボーカル。

まさにこのニヒリスティックな暴力性が当時「ピストルズ以来の衝撃」としてメディアを熱狂させた彼らの発明だった。

彼らの音楽的な最高傑作は4thかもしれないが,ロック史上の衝撃度においては,本作に軍配が上がる。ヴェルヴェッツの2nd,マイブラの2ndとともに,ホワイトノイズの最高峰。

2006.11.14 Tuesday

早熟少女

♯85
愛の回想録
ビトゥイーン・ザ・ラインズ / ジャニス・イアン

私が保有している数少ない女性ミュージシャンのアルバム。とても切なくて哀しいアルバム。憂鬱なときによく聴くアルバムは,大概,ルーリードの「ベルリン」かジャニスの本作と決まっている。

アフロがステキだったこと以外,ジャニス・イアンについてはよく知らないのだが,15歳でデビューし,17歳で結婚したもののすぐに離婚したらしい。その経験を元にして書かれた曲が、本作に収録されているシングル「At Seventeen」。
この曲をはじめ,「LIGHT A LIGHT」など,胸に染みる曲が満載です。20年やそこらしか生きていなくても,彼女の濃密な経験がこれだけの名曲を誕生させるのですね。


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